難しいこと抜きで!素敵なサスティナブル

世の中では、サスティナブルだのエコだのがやたらに叫ばれていますが、いったいどれだけの人に響いているのか日々疑問に感じます。私自身に問いかけてみても、普段物知り顔にこの手のワードを多用している割には、きちんと説明できない自分がいます。ここでの「きちんと」とは、教科書的な一辺倒の解説ではなく、いかに自分の生活と思想に浸透しているか、それを個人のレベルを超えてより広い視野で捉えているのか、ということだと思っています。大きな規模で環境問題に取り組む企業も増えていますが、自社のCSR活動のアピールに終始してしまっているケースも多くあるようです。

まずは、ほどほどにスタート

冒頭から少し硬いことを言ってしまいましたが、「問題の本質をきちんと勉強してください」と説教したいわけでなく、むしろ反対です。「そんなもんですよね、意外と難しいですよね、ほどほどに頑張りましょう」ということ。

この類の問題は、勉強すればするほど奥が深く一筋縄ではいかないものですから、「面倒くさそう…」「よくわかんない…」で敬遠している人も実際多いはず。また、いかにもって感じで、専門用語を連発して上からガンガン説明してくる人がいると、少々お腹いっぱいになることもありません? 私は、ソロリソロリと後ずさりしてしまいます。壮大なことを考えなくても、まず普段の足元の生活から気持ちよく変えていければいいんではないかな、と最近思います。

難しいことは抜きに、毎日心地いいことや楽しいことを重ねていって、それが自然にサスティナブルにつながっていたとしたら、ちょっと嬉しくて素敵じゃありませんか? それこそが、“形”や“スタイル”に捉われない、生活に根差したサスティナブルの理想な姿なのではないでしょうか。

究極にサスティナブルなラップ

aco rap (アコラップ)は、みつろうをベースとしたオイルとオーガニックコットンを主な原料とした天然のラップです。みつろう(蜜蝋)とは、ミツバチが巣を作るための材料として分泌するロウのこと。岐阜県にあるミツバチの巣から採取したみつろうに、オーガニックホホバオイル、植物由来の天然樹脂を混ぜ、たっぷりとオーガニックコットンに染み込ませます。

なぜ、それだけでラップに? この薄い紙(布?)はどう使う?

不思議ですよね。でも、使ってみるとすぐにわかります。みつろうって、要は「ロウ」ですから、温まると溶けていきます。どうやって温めるかって? 手です、自分の手。体温が伝わることで素材が温まり、柔らかくなって食材や器にピッタリ密着するようになります。そして、ホホバオイルが持つ抗菌・保作用により食品の鮮度が保たれるのです。ビニールラップではつい腐らせてしまう生姜で試してみたら、持ちが格段によいことに驚きますよ。

食材やお皿を“包む”程度で、ラップとしての機能は半信半疑だったのですが、何度も手のひらで端を押し付けると、その体温でますますフィットしていくのですから、ちょっと楽しくなってしまうほど。サイズはS、M、Lの3サイズ。食材や器の大きさに合わせて、自分の好きな使い方でちょっと生活に取り入れてみたら?

使った後は水で軽く洗い乾かせば、およそ半年から1年も繰り返し使うことができます。これはなんと経済的! お値段が高いのが気になっていましたが、これは十分に元が取れますね。そして、無駄なゴミもでないのも嬉しい。これ、塵も積もればで、年間を通したら相当にゴミを減らせるはず。最後には土に還っていくというのだから、究極にサスティナブルなアイテムといえるでしょう。

Made in Japan -伝統の染め色-

そこに置いておくだけでもオシャレなアコラップですが、私が魅かれたのはその独特で美しい色。昔から染物が好きで、草木染めの呉服や着物を見るのが好きだったこともあり、人工の色ではないのはすぐにわかりました。その土地の風土や文化・自然から生まれ引き継がれてきた染物の技術、それは世界に誇れる日本の伝統です。子供の頃から国語や古典が好きだったこともあり、色辞典とか季語集などで色の名前や漢字を見ているだけでもあっという間に時間が経ってしまうんです。色彩の世界は本当に奥深く美しいです。

アコラップの色は、四季折々の日本の色彩を採り入れた日本の伝統色「かさね色目」の組み合わせを元にしています。かさね色目とは、織物でいうと、経(たて)糸、緯(ぬき=よこ)糸の組み合わせで複雑な色合いの布地のことをいうそうです。アコラップの5種類の色は、どれも言葉で説明しようと難しい独特な渋い色合いです。日本を代表する絹織物である奄美大島袖で泥染めを行っている金井工芸さんによる天然の染色というのですから、本格的な日本の伝統文化の中から生み出された色なのですね。

左から、蘇芳色(M)泥色(S)みつろう色(L)

 

◆蘇芳色-草木染め (茜)
レンガ色と朱色に、桃色と黒を混ぜたような渋い赤(オレンジ?)

スオウの木の芯材には、紅色色素が含まれることから赤色などを染色するのに用いられてきました。日本では飛鳥時代に中国から渡来し、平安時代には貴族に好まれたとても貴重な染料です。

◆みつろう色
レモン色とかぼちゃの色、黄土色を合わせたような落ち着いた黄色

蜜蝋そのものが持つ独特な色を生かした自然の色です。よって、蜜蜂が食べる花の種類や蜜蜂の状態によって出てくる色が変わってくるのも味わい深いところ。

◆泥色-泥染め (テーチ木&泥)
グレーがかったこげ茶色で、少し色落ちさせたような味のある土色

泥色は、奄美大島特有の染色方法によって染められます。木(テーチ木)という植物の成分で染めた後に、奄美大島の泥田に浸す作業を繰り返すことで生み出されます。美しい泥染めの色を出すには欠かせない工程ということです。

◆翡翠色-草木染め (藍&福木)
深い湖の水面のような青みがかった透明感のあるグリーン

藍と奄美大島の福木によって染められました。福木は、熱帯の海岸沿いに分布する常緑高木で、日本では沖縄や奄美諸島に多く見られます。

◆青色-草木染め(藍&泥)
紺色に墨色を混ぜたような暗めの青

藍と奄美大島の泥によって染められました。デニムのインディゴのような色ですね。藍ってお花の名前だった知ってましたか? 思わずハッとするような鮮やかな花びらの青がすばらしい。

パンやおにぎりを包んで持ち運びも。

 

★オーガニックストーリーのオススメ★
▽ORGANIC STORY

aco wrap (アコラップ)
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