
「経木」これ読めますか?
いきなりですが漢字テストです。「経木」ってなんて読みますか?
「経」も「木」も知っている漢字なのに、経木となると、はて・・。ケイギ?ケイボク?キョウモク?残念ながらどれも不正解。正しくは「キョウギ」と読みます。偉そうに言っている私も、初めは全く読めませんでした。やっと読み方がわかったところで、それって何? なんかお経みたいだから、仏教関連の用語かと思っていたくらいです。
経木(キョウギ)とは、簡単に言うと「木を薄く削ったもの」をいいます。
実際ものを見ていただく方がよくわかりますが、鰹節を削ったような木の薄い板(紙)のようなものです。その経木を使った経木ラップは、日本の伝統的な食品包装です。天然の抗菌性と通気性、吸水性、保湿性などに優れた機能性を抜群に備えたラップなのです。
これを言うとまた世代がバレてしまいそうですが、子供の頃、商店街の精肉店や魚屋さんで見かけた記憶が確かにあります。当時はまだ個人商店が元気な頃で、お肉屋のご主人がササっとバラ肉のグラム数を測り、三つ折りに包んで渡してくれる光景があちこちにあったのです。いつの頃からか見かけなくなり、自分の記憶からもすっかり消えていました。あ、一応断っておきますが、その頃も普通のラップはちゃんとありましたよ!(そこまで年寄りではございません)
日本の伝統製法で適量生産
クアンバスタさんの経木ラップは、長野県上田市近郊のアカマツを余すことなく使っています。社名であるクアンバスタ(QuantoBasta)とは、イタリア語で“適量”という意味です。「日本の木を適正に有効に使うことで山を守り、海を守り、そして食と職を守る」という考え方が反映されています。大量生産の時代だからこそ、適量生産にこだわることで商品に価値が生まれるのですね。
無垢のアカマツは伐採後すぐに職人のところに運ばれ、独自の機械で薄く削り出します。加工途中に一切の薬剤を使用しません。丸太の状態から節を避けて木取りし、角材にしたら鰹節削り機のような機械を用いて昔ながらの製法で薄く削っていきます。削った後は数日間自然乾燥させ、重しを置いてまっすぐにしてカットしてようやく出来上がるといいます。経木の生産は、かつて日本一の生産地だった群馬県で行われます。風が強く乾いた気候が経木の生産に適していると言われてます。
おにぎりを時代劇っぽく包む
ラップに包む食べ物といえば、まずおにぎり!真ん中におにぎり2個を並べ両端から一気にくるんと。包むことはできるのですが、私たちが普段使い慣れているラップと違いピタッとした密封性が弱いのが少し残念。
お使いになる前に、少しお水につけて湿らせてから使う方が扱いやすそうです。最後に、細く切って作ったひもで巻いて蝶々結びにして完成です。なんだか・・助さん格さんの時代劇っぽい気分になってきました。
果物やお菓子のトレーとして
個人的にはこの使い方が好きです。トレーとしてお好きなものをのせてみてください。一気におしゃれで洗練された雰囲気になるから不思議。 果物はガラス器に盛るよりずっと瑞々しく見えますし、コンビニの大福もちょっとした茶屋で出されるような上品でいい感じに様変わりです。ピクニックやアウトドアでは紙皿の替わりに皆で使うのも素敵だと思います。お家に招いたお客様へのお菓子皿に使えば、ちょっとセンスのある人に思われそう!(早速やってみます)
※経木は使用後は燃えるゴミとして処理できる脱プラステックなエコ素材です。
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