うずしおの華、夏に咲く

そうめんは素麺と書きます。それが何か?と言われそうですが、私は結構長い間、「そうめん」と「素麺」がなぜか結びつきませんでした。

あのノド越しのいいツルっとした白く細い麺は、そうめんであって素麺でないのですよ、私にとっては。まず、その字体。「そうめん」は、筆に薄墨をつけて半紙にふわっと泳がせるような日本らしい艶やかな字体。それに比べて、「素麺」は何だかゴッツイ感じがして。担々麺とかあんかけ麺とかの一般的な麺のカテゴリに近いイメージになってしまうのです。そうめんは「~麺」ではなく、「そうめん」という名称の食べ物なんであります(独断)!

夏の風物詩のそうめんですが、蕎麦やうどんは年中出番があるのに比べると、ちょっと寂しいご身分です。だって、夏が過ぎると一気に存在が忘れられてしまう、スーパーの棚からも知らぬ間に消えてしまう…。 だからこそ、夏にはどんな麺より愛でてあげましょう。

ガラスのように繊細で美しく

こんな例え方とすると、まさかそうめんのことを言っているとは思わないでしょう。
でも、やはりこの例えが一番しっくりくるんです。あ、すみません、これはスーパーで売っているそうめん全般を指しているのでありませんよ。「淡路島手延べそうめん うずしおの華」のこと。

束を手にとると、ふわっと柔らかい手触りで、すぐに折れてしまいそうな繊細さがわかります。自分が今まで知っているそうめんの扱い方だと、ちょっと力を入れただけで端っこがプツっと切れてしまいそうです。ソーっとソーっと静かに手に取り、巻紙を慎重に剥がし(これがけっこう難しい)、これまたソーっと指でパラパラとゆっくり鍋の湯に入れます。とにかく麺を折らないように慎重にするので、いつもだったら意識もしない作業に少々緊張を感じるほど。ちょっと大げさに表現しているようですが、実際に手に取っていただければ、わかっていただけると思います。

そして、見た目が美しい。やさしく淡い色合い、そして驚くのはその透明感。濁っていないというか、うまく表現できないのですが、とても上品な光沢なのです。夏休みにワイワイ食べるというよりは、料亭のお料理というか、“献上”するご進物のような高級な印象を受けます。間違っても、流しそうめんにはもったいない!

お盆にのせて料亭風に。

 

時間をかけて手で延ばす

ちょっと横道に逸れますが、そうめんとひやむぎの違いって?

たぶん麺の太さの違いなんだろうなとはわかっていましたが、今更ながらに調べてみました。そうめんは直径1.3mm未満、ひやむぎは直径1.3mm以上、1.7mm未満とのこと。原料は小麦・食塩・水でほぼ同じですが、ひやむぎはどちらかと言うとうどんの方に近い麺だそう。ピンクや緑色の麺が数本入って売られているのがひやむぎで、そうめんと区別がつくような目印なんだとか。え?これって見た目の色どりをよくするための飾りじゃなかったの?

さて本題、手延べそうめんの「手延べ」についてです。

簡単に言うと、機械で大量生産するのが「乾麺」、手作業で手間ひまかけて作るのが「手延べ麺」。手延べは、撚っては手作業で延ばす工程を何度も繰り返し乾燥させていく伝統的な製法です。「撚る」は「よる」と読み、「ねじりあわせる」という意味です。手で延ばしていくということは、それだけ時間がかかります。そのため、生地が乾いてしまわないように食用油をつけるといいます。機械生産とは一味違う風味がここから生まれるわけです。そのノド越しのよさから、あっという間に食べ終わってしまうそうめんですが、手延べのこの作業を思えば心して食べないといけませんね!

海の芸術 「うずしお」

大正2年創業の平野製麺所がある淡路島は、神戸市と明石海峡大橋潮流によって繋がっている瀬戸内海の島です。

美しい自然の花々で有名な観光地ですが、一番の観光スポットは何といっても「鳴門海峡のうずしお」でしょう。私もいつかは見てみたいと思いつつ、まだ叶っていません。春と秋の大潮時に出現する直径20mにもなる大渦がそのうずしおです。それは海の自然現象というよりは芸術の域だと言われています。「淡路島手延べそうめん うずしおの華」とは、まさにこの海から生まれた名称なのでしょう。勝手な想像ですが、うずしおの渦が「花 (華)」が咲いているように見えるのではないでしょうか?

「うずしおの華」は、北海道産の小麦粉、地元鳴門海峡の海水を煮詰めて作った塩、麺に塗布する油は昔ながらの圧搾製法で作った国産米油を使用しています。全て合成添加物等は不使用で、美味しいのはもちろん、安心して食べられる原材料を厳選しているのです。手作業による「小引き」「門干し」と「付けハタによる乾燥」の3工程のすべてを行い、4段階の引き延ばし、7度の熟成を行う「多段延熟製法」による、約40時間も要する昔ながらの職人の技です。国内産小麦粉の持つ「モチモチとした食感」「甘み・旨味」を最大限に引き出しました。

まずは麺つゆ、次にレモンでアレンジ

まずは、基本中の基本、麺つゆでツルっといただきましょう。

あ、なんか「高級」な口当たり…。のど越しがいいとはこういうことを言うのか、確実にツルツル度が違うようです。そして、小麦粉の香りをと甘味をしっかり感じられます。「暑いからそうめん」「食欲がない時に食べやすいそうめん」ではなく、ひとつの料理としてしっかり主張しています。そして不思議、時間がたっても麺が伸びない。通常のそうめんだと、ペロペロに伸びて麺も太く切れやすくなってしまうところが、十分コシが残っていて歯応があるので、時間が経ってからでもおいしいのです。

次に、ちょっとアレンジ。冨貴のつゆ 塩レモン 200gにサラダチキンをのせて、また違った味わいを楽しみます。そうめんなのに、なんかカフェ飯風?

★オーガニックストーリーのオススメ★
▽ORGANIC STORY

淡路島手延べそうめん うずしおの華 200g
https://www.or-st.com/shopdetail/000000000688/