お菓子用とは一味違う 朝食用クッキー

朝食はパン派ですか? それともご飯派?

めっきり朝に弱く、「朝食どころか起きるのもたいへん!」という方も中にはいらっしゃるでしょう。そういう私も、子供の頃からまさにそれ。何度決心しても朝食をとる習慣が身に付きません。そこで、いわゆる“朝食らしい朝食”からはハードルを下げ、「少しでも何か口に入れる」ことを目標としています。理想は、噛むことで頭を目覚めさせ、エネルギーを補給でき、かつ栄養価の高いもの。いつも、市販のクラッカーや、バター少なめのビスケットなどが主流でしたが、どうにも「お菓子感」が強くなってしまうことが難点でした。

そこで、今回は全粒粉100%のクッキーにトライしてみました。全粒粉(ぜんりゅうふん・ぜんりゅうこ)とは、過去のReadings「全粒粉とクルミのスコーン レシピ」でもご紹介したとおり、小麦の表皮や胚芽をつけたまま、まるごと挽いて粉にしたものです。それが、やや茶色がかった色と香ばしい香りに繋がります。食物繊維・ビタミン・ミネラル類が豊富で、糖質やグルテンも少なめですから、通常の小麦粉等と比べ、栄養価も高くヘルシーなのはイメージどおりです。誰もが知る、何某インスタントラーメンの今秋の新商品も全粒粉がウリ。麺袋の目立つ場所に「全粒粉入り麺」と銘打っています。全粒粉入りのパスタやパンはよく見かけるようになりましたが、メジャーブランドのラーメンにも全粒粉が登場してきたということは、健康志向がより拡がってきたということでしょうか。

さて、「全粒粉だけだとモソモソするから小麦粉を混ぜて」「水分が少なく生地が混ざりにくいから豆乳を加えて」などの周りからのアドバイスをよそに、あえて全粒粉100%のクッキー作りのスタートです。材料は、いたってシンプル。全粒粉150g程に、砂糖小さじ1杯とはちみつを大さじ3杯、オイルを大さじ3杯、塩を一つまみと水を少し入れて混ぜるだけ。ここでは混ぜる順序は気にせず、捏ねるというよりはさくっと切るように材料をなじませます。丸く一つにまとめたら、生地を5~7㎜程度に伸ばし、好きな形にくり抜き、オーブン(170度)で15分ほど焼くだけで完成です。オイルは、こちらの菜種油を使いましたが、オリーブオイルなどのお好きなオイルでも構いません。甘みもはちみつではなく、メープルシロップを入れる方も多いようです。

さてさて、肝心の出来上がりですが、若干粉っぽいのが残念ではありましたが、歯応えがある、素朴な甘さのクッキーに焼き上がりました。コーヒーに合わせて3~4枚いただくだけで腹持ちも抜群で、朝の忙しい時間にも手間取らずパクっと、まさに朝食用のクッキーとしては合格点ではないでしょうか。甘みを抑え気味にした際には、お好みのジャムなどをのせて。お菓子用とは一味違う、朝食用クッキーとして、是非お試しください。

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