かぶと柿の梅酢漬け

「梅酢」と聞いて、いわゆる醸造酢(ビネガー)、あるいは梅の実をお酢に漬け込んだ果実酢?と思っている方も多いのではないでしょうか?意外と梅酢のこと、ご存じない方は多いのかもしれません。

昔ながらの梅干しづくりでは、まず最初に梅を塩漬けにします。しばらくすると梅のエキスを含む水が上がってくるのですが、この液体が「梅酢」です。この梅酢にアク抜きした赤紫蘇を入れると、赤紫蘇の色素成分が梅酢の酸と反応して赤く発色します。塩漬けした梅干を干してからこれの液に漬けることで、あの赤い色の紫蘇漬けの梅干しになります。そう、「梅酢」は、いわば梅干しを作る際の副産物なのです。

「梅酢」は醸造酢ではなく梅を塩漬けしてできるものですから、梅の風味と酸味もありますが、塩分もあります。お酢のようなツンとくる酸っぱさではありませんが、時にはお酢のように、また塩や醤油などのように使うことができる、万能調味料。おすすめの使い方は色々ありますが、かぶや大根などの浅漬けや甘酢漬けにしてみてはいかがでしょう?梅酢に塩分が含まれますから、下処理の塩もみも不要です。まろやかにするためにお砂糖を少々入れて。旬の蕪と柿を合わせてみたら、さっぱりと美味しい梅酢漬けになりました。そのまま食べても美味しいですが、出来上がった梅酢漬けにオリーブオイルを適量たらし、ブラックペッパー少々をプラスすると、漬物というよりサラダ!また違った味わいが楽しめます。ぜひお試しを!

ちなみに調味料としてつかうだけではなく、熱中症になりやすい季節などに塩分補給もかねて、お水やお湯で薄めて飲むのもおすすめです。梅干し同様、梅酢には強力な殺菌力がありますので、うがいに使う方もいらっしゃるようですよ!

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有機梅酢(白)
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かぶと柿の梅酢漬け 作り方
【材料】
・有機かぶ  中3個
・柿     1個
有機梅酢(白)  大さじ2
てんさい含蜜糖・粉末  大さじ1

【作り方】
1.かぶは洗って皮を剥き、縦半分に切って切り口を下にし、2~3mm程度の半月切りにする。(蕪が大きい場合は、食べやすいサイズに切る)

2.ボウル梅酢に甜菜糖を入れて混ぜ溶き、蕪を入れて全体を混ぜる。30分程度冷蔵庫に置いて味をなじませる。

3.皮をむき、蕪と同じくらいのサイズの薄切りにした柿を加え、あえる。