
ピリ辛!鱈のエスニックナンプラー蒸し
少しずつ冷える夜も増えてきましたね。スーパーにも少しずつ秋冬の食材が並んで、本格的な秋の訪れを感じます。1年中販売されているものの、秋冬にかけてこれから本格的なシーズンを迎えるのが「鱈」。お鍋で活躍することが多い鱈ですが、今回は一風変わったお鍋以外のアレンジで鱈を楽しんでみましょう。
柔らかく、ふわふわとした食感と甘さが特長の鱈。お鍋の具材でしか使ったことない、という方も意外に多いのでは・・・?今回はそんな鱈を使った、ちょっぴりエスニックな「ナンプラー蒸し」をご紹介します。
メインの食材は鱈と、エスニックなアレンジに欠かせないパクチー。新鮮な鱈は身が透き通っており、臭みもありません。ただ、鮮度が低下するスピードが特に早いと言われている鱈。事前の下処理で臭み取りもしますが、香味野菜など合わせれば、時間経過によってどうしても防げない鱈の臭みも一層気になりません。
皮目はパリッと芳ばしく!身はふわふわ
パクチー以外にも、香りが美味しい食材と一緒に合わせて調理していきます。まずは、熱したフライパンに、ごま油・にんにく・鷹の爪を。鷹の爪は、中の種は取り出して、輪切りにして使うのがオススメ。鷹の爪のピリッとした辛さが、このレシピのポイントですが、辛いのが苦手な方は鷹の爪なしで調理しましょう。
ニンニクの香りが立ってきたら、鱈の皮目を下にしてフライパンで熱します。皮目はほんのり焼き色がつく程度に、パリッと仕上がったら次の工程へうつる目安です。鱈の皮目がフライパンにこびりつかない様に、時折皮目の方をめくって確認しながら焼き上げるのがコツです。
皮目がいい色になってきたら、合わせ調味料を回し入れ、蓋をして蒸し焼きにしていきます。ある程度皮目を焼いているので、蒸し時間は3分程度で充分。最後の1分ほどを残したタイミングで、パクチーを追加でたっぷりとフライパンに入れましょう。
糸唐辛子を乗せて、彩りも鮮やかに
最後に糸唐辛子を乗せると一気に華やかな一品に仕上がります。お鍋の中ではちょっぴり地味な鱈も、立派なメインディッシュに。唐辛子のピリッとした辛さと、ナンプラーのエスニックな香りが一層食欲を掻き立ててくれます。
パクチーが苦手という方は、ぜひ豆苗などに置き換えてお試ししてみてください。パクチーで作るのが本当は一番オススメですが、豆苗やかいわれ大根などでも美味しく仕上げることができます。どちらも”たっぷり”入れることが美味しさの秘訣です。
お酒のおつまみとしても、ご飯との相性もぴったりな一皿。ぜひお試しあれ。
ピリ辛!鱈のエスニックナンプラー蒸し
<材料(1~2人前)>
・鱈の切り身 2切
・塩 適量
・ごま油 適量
・にんにく(スライス) 1片
・鷹の爪(種を抜いて輪切り) 1個
■酒 大さじ4
■ナンプラー 大さじ½
■みりん 大さじ1
・パクチー(1センチ程にカット) 3〜4束
・糸唐辛子
<作り方>
①鱈の身に塩をふり、15分ほど置く。水分が出てきたら水で洗い流し、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る。
②熱したフライパンにごま油を馴染ませ、にんにく・鷹の爪を弱火で香りが立つまで温める。
③ニンニクの香りが立ってきたら、鱈の皮目を下にして中火で焼く。皮がパリッと焼き目がついてきたら、■の調味料を合わせたものをフライパンに流し入れ、蓋をして蒸し焼きにする。
➃2分ほど経ったら、一度蓋を開けてパクチーを入れ、再度蓋を閉じる。1分ほど経過したら火を止める。
⑤お皿に盛り付けて、最後にトッピングの糸唐辛子を飾って完成。
◆プロフィール◆
松浦裕香里
オーガニック&ナチュラルフード PR/ライター
東京生まれ東京育ち。大学卒業後、法律事務所でパラリーガルとして勤務した際の体調不良による休職経験から、「カラダは食べたものでできている」ことの大切さを痛感。その後5年間オーガニック食品メーカー広報を経験した後、独立。現在は食品メーカー・輸入代理店・飲食店のPRサポートとして活動中。“オーガニックナチュラル食”に精通した知識と、“背伸びしない食を楽しむライフスタイル”に定評があり、メディア等でフードライター・コラムニストとしても活躍の幅を広げている。
Instagram @yukari_matsuura_