
ボリュームたっぷり春雨のサラダ
朝夕少しずつ涼しくなってきましたが、昼間はまだまだ酷暑の日が続きますね。こう暑い日が続くと、火を長時間使う料理が億劫になったり、台所に立つこと自体気が進まなかったりすることもあるかもしれません。また、重いものよりもつるっといただける麺類などがより美味しく感じます。
今回はそんな夏バテ気味な心と体によりそう、ボリュームたっぷり春雨のサラダをご紹介します。
春雨
店頭で見かける春雨には、緑豆のでんぷんからなる緑豆春雨、そして国産のじゃがいもやサツマイモのでんぷんからなる春雨があります。緑豆春雨は熱に強く弾力がある一方、国産春雨は煮崩れしやすく、べたっとしてしまうこともありますが、味は染み込みやすいのが特徴。すぐに食べるときは国産春雨がおすすめですが、作り置きするときやお弁当には緑豆春雨と、私は使い分けるようにしています。他の麺類に比べ、糖質、カロリー共に低く、他のお野菜と組み合わせることで、立派な主食になります。
主食になる春雨サラダ
今回ご紹介する春雨サラダはお野菜たっぷり。さらに厚揚げを入れることで、タンパク質もしっかり補える立派な主食になります。お野菜には、血液を造る人参、ビタミン豊富なパプリカ、抗酸化作用たっぷりのアブラナ科のお野菜を必ずいれると良いでしょう。ここではケールを使いますが、ブロッコリーや小松菜ルッコラなどでも代用できます。春雨と相性のよい木耳は、お肌を綺麗にするほか鉄分もたっぷり。女性に嬉しい食材です。
お弁当には、胡瓜以外は火を通すレシピにしていますが、休日のランチなどでさくっといただくときは、厚揚げと木耳だけ炒めれば、後はサラダのように生のままいただいても大丈夫。春雨は水に戻してから茹でた方が食感がよいので、是非最初に水で戻してください。
味付けは塩麹とレモンでさっぱりと。塩麹の旨みにたっぷり絞ったレモンが食欲をそそります。
「ボリュームたっぷり春雨のサラダ」
【材料】 (2人分)
・春雨(緑豆) 40g
・ケール 2枚
・人参 30g(1/3本ほど)
・パプリカ 1/4個
・厚揚げ 1/2丁
・きくらげ 2株
・胡瓜 1/2本
・赤玉ねぎ 40g (1/4個)
・塩麹 大さじ1
・レモン 1個
・白胡麻 適量
・胡麻油 適量
①春雨、木耳はそれぞれ水で戻す
②赤玉ねぎは細切りにし、塩麹とぎゅっと絞ったレモンの汁に漬けておく③ケールとパプリカは適当な大きさに切り、人参は細切り、厚揚げは一口大に切る
➃鍋に胡麻油を熱し、厚揚げをカラッと焼き、細切りにした木耳、パプリカ、人参、ケールを加えてさっと炒める
⑤春雨は10cmくらいに切り、別のお鍋で柔らかく茹でる
⑥ボウルに②④⑤を入れて混ぜ、炒った白胡麻をかけていただく
◆専門家プロフィール◆
中島芙美枝
美味しく、楽しく、美しい、「ほんもの」の食を。
北海道生まれ。ニューヨーク、東京でのメディア会社勤務を経て、食の道へ。やまと薬膳オオニシ恭子師に食養を学ぶ。自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、季節や体調に合わせたからだを整える食を提案。お弁当、社食、料理教室など活動。やまと薬膳初級講師。
Instagram @fumie_nakajima