
濃い!しゃっきりえのきの旨みたっぷり八角ペペロンチーノ
ここ最近はリモートワークで「おうちご飯」が増えているなんて人も多いのでは。そんな時についつい頼りがちなのが、パパッとできるパスタレシピ。ちょっと凝ったレシピもいいのですが、今回はシンプルな材料&スパイスを使った一風変わったペペロンチーノのレシピをご紹介します。
白えのきの原種でもある、黒えのきを乾燥させ、旨味をぎゅーっと閉じ込めた『濃い乾燥黒えのき』(三笠きのこ)を使ったペペロンチーノを作ります。ペペロンチーノといっても、黒えのきの濃厚な旨味と相性がバッチリなスパイスを使って作る一皿は、いつものペペロンチーノをワンランクアップしてくれます。
鹿児島県産のおがくずと、米ぬかをブレンドした培地で育てられた「濃い乾燥黒えのき」。生のえのきでは味わえない濃厚で深みのある風味と、水戻し不要でそのまま食べられるのがうれしいポイントです。
オイルに香りをつけたらパパッとテンポよく
フライパンにたっぷりのオリーブオイルと、粗みじん切りにしたにんにくを入れて強火で火にかけます。にんにくからふつふつと泡が立ってきたら、弱火にして焦がさないように、こんがりきつね色になるまで3分~4分ほど熱します。にんにくがきつね色になる前に、別鍋でパスタを茹で始めましょう。
にんにくがきつね色になり、水分が抜けたら、フライパンから一度取り出します。にんにくを取り出した後のオイルに、今度は唐辛子と八角(スターアニス)を入れてさらに香り付け。
唐辛子もにんにく同様、焦げやすいので要注意。弱火でじっくり、焦がさないように香り付けしましょう。唐辛子の香りがふんわりと立ってきたら、どちらもフライパンから取り出します。
火を止めて、フライパンにパスタの茹で汁を少しずつ加えて、オイルと乳化させていきます。フライパンをぐるんぐるんとゆっくり混ぜて、数回に分けて茹で汁を加えて乳化させていきます。
しっかりとオイルと茹で汁が混ざり合い、乳化が完了したところで「濃いえのき」を加えて馴染ませていきます。全体に汁が絡んだところで、茹で上がったパスタを投入します。
最後に、バター・醤油・シナモンパウダーをパスタに絡ませて、さらにしっかりと全体が交わるようにあえていきます。
シャッキリとした歯応えと濃厚でメロウな風味に
お皿に盛り付けたら、一番最初に取り出しておいたにんにくをトッピングします。ふわっと広がるにんにくとオイルの香りが食欲を一層そそります。
カリッと揚ったにんにくと、えのきのシャッキリ感が食感にメリハリを出してくれます。シナモンは最後に麺と絡ませましたが、盛り付けた後に上からふわっと振りかけても美味しくいただけます。噛めば噛むほどえのきのジューシーさと、ほんのり漂うにんにく・八角の香り、唐辛子のピリッと感がクセになる一品です。
にんにく以外は包丁を一切使わない、シンプルで手間のかからないレシピ。にんにくの香りは要注意ですが、パパッとご飯を作りたい!なんて時にオススメのレシピです
濃い!しゃっきりえのきの旨みたっぷり八角ペペロンチーノ
<材料(2人前)>
・スパゲッティ 140g(今回は1.6mmロングパスタを使用)
・にんにく(粗みじん切り) 4片
・オリーブオイル 大さじ4
・濃い乾燥黒えのき 8g
・赤唐辛子(半分におって種を抜いておく) 2本
・八角(ホール) 1個
・パスタの茹で汁 1/4カップ
・有塩バター 5g
・醤油 小さじ½
・シナモンパウダー 少々
<作り方>
①オリーブオイルとにんにくをフライパンに入れて、強火にかける。ふつふつとにんにくから泡が立ってきたら、弱火にしてきつね色になるまでオイルに香りをつけていく。
②きつね色になり、にんにくから水分が抜けたら一度にんにくをフライパンから取り出す。
③②のフライパンに赤唐辛子と八角を入れて、焦げないようにオイルに香りと辛みをつけていく。
➃③と同時にパスタを茹で始める。
⑤オイルに香りがついたところで、赤唐辛子と八角を取り出しフライパンの火を止める。フライパンにパスタの茹で汁を数回に分けて加え、オイルと乳化させていく。
⑥乳化が終わったら、濃いえのきを加えて全体に馴染ませる。
⑦茹で上がったパスタの湯をしっかり切って、フライパンに入れて全体的にあえる。
⑧バター・醤油・シナモンパウダーを加えてさらに絡める。
⑨器に盛り付けて、②で取り出したにんにくをトッピングして完成!
◆プロフィール◆
松浦裕香里
オーガニック&ナチュラルフード PR/ライター
東京生まれ東京育ち。大学卒業後、法律事務所でパラリーガルとして勤務した際の体調不良による休職経験から、「カラダは食べたものでできている」ことの大切さを痛感。その後5年間オーガニック食品メーカー広報を経験した後、独立。現在は食品メーカー・輸入代理店・飲食店のPRサポートとして活動中。“オーガニックナチュラル食”に精通した知識と、“背伸びしない食を楽しむライフスタイル”に定評があり、メディア等でフードライター・コラムニストとしても活躍の幅を広げている。
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