ほんのり梅香る、切り干し大根の梅酢さっぱり煮

少しずつ暑い日も増えてきて、いよいよ梅雨に向けて春から季節が移ろう気配がしています。暑い日が続くと、カラダも自然と疲れやすく感じませんか。そんな時は酸味のある調味料を使ってカラダの疲れを回復させていきましょう。今回は「有機梅酢・赤(ムソー)」を使った、これからの季節にぴったりな『切り干し大根の梅酢さっぱり煮』のレシピです。

 

一年中手に入りやすい保存食、切り干し大根を使って

季節によっては、生野菜の価格が変動することもしばしば。そんな時に思い出して欲しいのが、一年中手に入り価格も安定的な切り干し大根。長期保存も可能で、常備菜としても活躍してくれる便利なアイテムです。

天日干しされた大根は、旨味がぎっしり!シャキシャキとした歯応えと、大根本来の甘みを感じられる風味が特長。また、食物繊維やビタミンなども含まれているので、栄養面からも優れた保存食のと言えるでしょう。

切り干し大根は15分〜20分ほど水につければ、すぐに柔らかくなりお手軽に使えるのもポイント。長時間水につける必要もないので、思い立った時にすぐ調理できるのがうれしい!

切り干し大根の戻し汁にも旨味や栄養が溶け出しています。捨ててしまわずに、戻し汁も一緒に使って切り干し大根を最大限活用しましょう。

 

戻し汁が出汁代わりに!旨味ぎっしり煮汁づくり

切り干し大根を戻し汁を鍋に入れて、弱火でじっくりと鍋に火をかけます。そこに、砂糖と梅酢を入れてしっかりと混ぜひと煮立ちさせます。戻し汁が出汁の代わりとなり、旨味を感じることができます。また、今回のレシピは白い梅酢でも作ることもできますが、赤い梅酢を使うのが断然おすすめ!赤い梅酢を使うことで、紫蘇の爽やかな香りも一緒に漂い、風味がより一層豊かに感じられます。ほんのりピンク色を帯びた煮汁も、美しい!

 

煮汁が煮立ったら、しっかりと水を切った切り干し大根を入れます。水をしっかり切っている方が、味も染みやすく美味しくいただけます。鍋に入れたら、切り干し大根をほぐして煮汁としっかり絡み合うように馴染ませましょう。

 

弱火でグツグツと5分ほど。しっかり味が染みているか一度味見して、大丈夫そうであれば火を止めましょう。そのまま少し冷まして、荒熱をとってからの方が味がしっかり染みていきます。もちろん出来立てもおいしいですが、焦らずに冷ましてから食べるのがおすすめです。

 

薬味と合わせて爽やかに

食べる時にはぜひ、ひと手間!薬味をトッピングして食べてみましょう。今回は細く刻んだ紫蘇と、白炒りごまをパラっと散らしてみました。フルーティな梅酢の酸味と、紫蘇の爽やかな香りは初夏を思わせるような風味です。そのまま一品として食べるのはもちろん、サラダのトッピングにしたりするアレンジもおすすめです。

<材料(2人前)>

・切り干し大根 (水に戻しておく)    25g (正味)
・切り干し大根の戻し汁     100m
・きび砂糖           大さじ2
・梅酢(ムソー 有機梅酢(赤))    大さじ2
・青紫蘇 (細切り)           2枚
・白炒りごま          適量

<作り方>
①鍋に切り干し大根の戻し汁、きび砂糖、梅酢を入れて弱火でひと煮立ちさせる

②沸騰したら、水をしっかり切った切り干し大根を入れて、ほぐし馴染ませる

③5分ほど煮て、味がしっかりと染みたら火を止める

➃少し冷まし、荒熱をとったら器に盛り付ける

⑤細切りにした青紫蘇と、白炒りごまをトッピングして完成

 

◆プロフィール◆

松浦裕香里
オーガニック&ナチュラルフード PR/ライター

東京生まれ東京育ち。大学卒業後、法律事務所でパラリーガルとして勤務した際の体調不良による休職経験から、「カラダは食べたものでできている」ことの大切さを痛感。その後5年間オーガニック食品メーカー広報を経験した後、独立。現在は食品メーカー・輸入代理店・飲食店のPRサポートとして活動中。“オーガニックナチュラル食”に精通した知識と、“背伸びしない食を楽しむライフスタイル”に定評があり、メディア等でフードライター・コラムニストとしても活躍の幅を広げている。
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