真実の美容

皆様こんにちは!

日差しが強い季節となりましたね。

 

長らく、皆様にこのコラムをご覧いただいておりましたが、実は、今回が最後のコラムとなりました。こうした機会を頂けましたこと、本当に感謝しております。

そして、ファイナルを飾る最後のコラムは「真実の美容」についてです。

 

本当に肌を大切にしたいと思うなら、美容業界の裏を知り、「美の本質」を追求していただきたいと思います。

 

ある意味、暴露的な内容になるかもしれませんが、皆さんがこれまで「イマイチ正しいケアができないなぁ」と思っている、その理由についてお話をしたいと思います。

 

効果がない化粧品

 

世の中、様々な化粧品や美容法があふれかえっていますが、広く見て、一般コスメでもオーガニック・ナチュラルコスメあっても、うまくケアができず、永遠にコスメジプシーになるサイクルを作り上げている。実はそれが今の美容の世界です。それはある意味、そうなるように仕組まれている部分もあります。

 

 

その一つが、製品の宣伝広告です。

使えば即座に効果が出るようなイメージを打ち出してくる。

だって企業はお金儲けしたいわけですからね。

 

それに化粧品も医薬部外品にすれば薬用化粧品のような立ち位置となり、さらに効果がありそうにも思える。

だから消費者側もそれを見て使ってみたい!と思ってしまうように。

 

でもそれはあくまでも化粧品ですから、法律では「化粧品は効果があってはならない」と決められているのです。

 

効果=副作用

 

そもそも効果が高ければ副作用のリスク、これは必ず付いてくる。

肌の深いところに浸透させるのはリスクがあるわけで、お薬のように効果を出したければ、同時に副作用に関しても試験をしなければなりません。

 

だからこそ、

化粧品=作用が穏やかなもの

 

これは、毎日使うものだから効果があってはならないといことなのです。特にシミ、たるみなど深い層へのアプローチは特にリスクが高い。

世の中の美白化粧品やリフトアップ化粧品が本当に効果があるなら、もうみんなシミなんてない超美肌の人が多いはずなんですよ。実は効果がないのに売られている。

無駄なお金を払っている人がとても多いということなのです。

 

 

様々な著名人により美容法が横行

 

人気の美容家、モデル、皮膚科女医、元化粧品バイヤー、化粧品処方のプロ、エステのスペシャリスト、自然療法家、などなど、、、

 

様々な人がユーチューブなどで情報を発信していますが、見てみると本当に参考になる発信をしている人たちはそのごく一部しかいません。

 

ある皮膚科女医さんは、出張先のホテルで夜のスキンケアを動画で実践していました。合計で7つほどの製品を使っていましたが、まぁ、有効成分の名前がでるわでるわ。

 

先ほども言ったように化粧品は効果があってはならないわけで、、、最初はいい感じ!と思っても、ひと月も使えばその特別な効果を感じなくなるはずです。それに、肌のケアは有効成分がすべてを改善してくれるわけではないんですよ。だから、そうした発信を見て、あれこれ買い物をする人たちは自分に必要な本当のケアにたどり着けないのです。

新しい製品が出るたびにコスメを変え続けるのがこのパターンです。

 

実はその皮膚科の先生は、メーカー側から製品や報酬をもらっているから発信しているということに気付いてほしいです。

 

化粧品を売る側は、うたい文句を考え、できるだけ製品の魅力が最大限に伝わるように工夫します。その効果をうたえる文言の制限は、一応あるにはありますが、言葉ではなく画像イメージでも十分伝えることが可能。さらにこのような著名人を使うことで、美容に関心のある多くの人にアプローチができる。うまくできていますね~。

 

他にもね、化粧品業界にはおかしなところがたくさんある!

 

・化粧水はコットンを使う → たくさん使ってほしいですからね。

・よく落ちるクレンジングを出す → 肌を乾燥させてスキンケアを売る

・肌質に合わせたスキンケアを売る → 毛穴対策や乾燥、脂性、エイジング、ニキビなどいろいろ。これって対処療法的なところでもあって、そもそも根本的なケア方法ができれば、肌のサイクルは正常に戻り、大半はシンプルなものだけでケアできる。

・有効成分を最大限にピックアップ → 化粧品にはいろいろな成分が含まれ、有効成分はその中の一つ。配合量でも違うし、化粧品なのか、医薬部外品なのかでも違うし、でもよ~くみると他の成分の効果が高く出ていたり、有害成分がたくさん入っていたりすることも。

・貴重な成分=効果がある → 貴重な成分というのはあまり採れない成分だからということがあって、効果が高いという意味でないことも。

・○○産の○○オイル使用 → 悪いわけではありませんが、よく、イメージをよくするために使われます。

・植物成分、オーガニックだから肌にやさしい → どこにもその根拠はありません。

・高いコスメだから効きそう → オーガニック原料などがお高いのはあるのですが、一般コスメでも高級ラインのものが存在しますね。特に海外製品の場合は、今は円安なために販売価格が高騰。日本のブランドでも原料が海外のものを使っている場合は価格が高くなっているはず。でもそれとは違い初めから高すぎる金額のコスメもありますね。場合によっては10万以上のものも。でも残念ながら正直、中身はそこまでの価値はありません。

・食べられる成分で作った口紅 → 食品にも使われているタール系色素という着色成分もありますので、そんなうたい文句になるのでしょう。ただし日本は海外よりも規制が緩く、許可されているタール系色素が多いのが現状です。発がん性、アレルギー、神経性毒など心配されるものが多く存在します。食品タール系色素であっても気を付けたいところです。

・敏感肌化粧品 → 肌への刺激成分を入れていないだけで化学物質は使われています。体に浸透していく成分もあり、特に環境ホルモンなどが疑われる成分が使われるケースがありますので本当の意味で安心な製品とは限らないことも。

 

ということでピックアップすれば他にも盛りだくさんにありますが、こんなところでやめておきましょう。

 

言葉ってどうにでも操られることがあって、イメージ良い広告は本当に気を付けなければなりません。

 

 

 

私がオーガニック・ナチュラルコスメを進める理由は、当たり前の素材を使うということ

 

私がこれまでオーガニック・ナチュラルコスメを推奨してきた理由は、体に余計なものを取りこまない原料が使われていることが前提であるということです。

 

食も同じで、食べるなら農薬漬け、そして添加物だらけの加工品を食べて健康につながるわけがなく、、、だからこそ素材をきちんとしたものを選ぶということが大切と考えます。

私たちは食事を作る際に素材を選び、切って混ぜますよね。

 

自分で食事を作る。そして何を食べるのか栄養バランスも考えますよね。

例えば、 みそ汁、ごはん、サバの塩焼き、おからの煮物、焼きのり、ぬか漬。

それぞれのお料理にはそれぞれの栄養素があり、すべてをバランスよく食べることで体を健康に導く。

 

でもコスメは初めから作られたレトルト食品のようなもの。

だから、一つの製品に使われる素材はどんなものを使っているかを見る必要がある。

そして、クレンジング、洗顔料、化粧水、美容液、クリームというように、肌に必要な保湿と栄養を考えながらバランスよく取り入れる。

 

オーガニック・ナチュラルな素材であるということは、当たり前のことであり、その先の、栄養バランスをいかに上手に取り込めるか、というのが本当の美容なのだと思います。

 

けしてそれは有効成分ではない。

本当の健康肌を作る秘訣は素材とその素材を合わせ使うバランスなのです。

これから皆さんも、化粧品のうたい文句に惑わされず、体や肌との会話をしながら美しさの追求をしてみて下さいね。

 

私も今年は秋あたりにオンラインサロンを期間限定で開催しようと考えています。

真実の美容に目覚める女子を増やして、楽しいライフスタイルを提案をしていこうと思っております。

 

引き続き、小松和子のホームページや個人のInstagramなどで様々な情報をお伝えしてまいりますので応援よろしくお願いしますね!

 

♦︎プロフィール♦︎

 

小松和子
ナチュラルコスメプロデューサー
ナチュラルコスメメイクアップアーティスト

TVドラマ・CM・映画・雑誌などの分野で、フリーのヘアメイクアップアーティストとして数々の著名人を担当。自身の化学物質過敏症をきっかけに肌と化粧品に関する知識を独学で学び、2008年ナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストとして転身。現在はナチュラルコスメプロデューサーとして、化粧品開発のプロデュースや講演・講座・企業研修・展示会・イベント・店舗プロデュースなど幅広く活躍中。一般向けのパーソナルナチュラルコスメ カウンセリングやメイク講座は、毎回すぐに予約が埋まる人気。2017年1月よりオーガニック・ナチュラルコスメと肌知識に特化したクラムスクール「Natural Life & Beauty Academy」を開校。