
季節を感じるMarche & Market通信③
ホワイトデーの3月14日、東京で桜が開花しましたね。とても早いタイミングだったので驚きました。観測史上最も早い開花日と並んだという記事を見かけました。厳しかった寒さもようやく和らぎ始め、お散歩するのが楽しい季節になってきました。今回は、季節を感じるマルシェ&マーケット通信の第3弾として、私が実際に訪れたおすすめのマルシェの様子をご紹介したいと思います。ご紹介するのは、東急東横線の学芸大学駅の高架下の商業施設「学大市場」内にある「GAKUDAI MARCHE」です。学芸大学駅エリアで人気の八百屋「Chef‘s Marche」さんが手掛けられています。私が訪れた日は雨が降っていたのですが、駅からも程近く、屋内にあるので雨の日でも利用しやすいと感じました。
マルシェ③「GAKUDAI MARCHE」学芸大学駅
東急東横線の学芸大学駅の改札を出て、徒歩30秒の場所にある商業施設「学大市場」には、いくつかのお店が軒を連ねています。入口にある「学大おむすびマルムス」さんでは、昼はお米や具材にこだわったおむすびのテイクアウト販売、夜はおむすびの具材をアテにした茶酒や国産スピリッツなども楽しめます。向かいには、韓国惣菜のデリカ(パンチャンショップ)が併設された韓国屋台「ベジテジや」、他にもカフェやイタリアンのお店など、仕事帰りに、つい立ち寄りたくなるようなお店がたくさんありました。学大市場の中央部分には、緑のあるウッド調の落ち着いた空間があり、イートイン席もたくさんあります。学大市場内で購入したものを、自由に食べられるようです。
2月までは、併設されたシェアキッチンでつくられた料理も販売されていました。今後はシェアキッチンのサービスは終了されるとのことで、最後にヴィーガン&グルテンフリーのスイーツを作られている【Kuschel(クシェル)】さんが出店される日に訪れてみました。Kuschelさんは、店舗を持たず、シェアキッチンで製造したものをマルシェなどで販売されています。いつも大人気で、あっという間に売り切れになってしまう印象があったので、この日は少し早めに訪れてみました。オープン前に到着し、Kuschelのお菓子を製造されている Narumiさんがお菓子を並べている様子を拝見していたのですが、この日は「GAKUDAI MARCHE」での販売が最終日だったこともあり、オープン前から続々と人が集まり始め、10名程の方が並ばれていました。
Narumiさんが手掛けるkuschelさんのスイーツは、 動物性、白砂糖、小麦粉不使用の玄米粉のお菓子です。また、若い方だけではなく、大人も楽しめるようにと、ふんだんにスパイス・ハーブ・発酵調味料が取り入れられていて、実際に食べてみると、どこかホッとするような味わいです。「人も動物も我慢と犠牲のない世界に」をモットーに掲げて活動されており、ショップカードには、犬のイラストが添えられていました。
Narumiさんのマフィンは、動物性の食材を使わないだけではなく、身体に優しい食材を使うことにも、とてもこだわられています。お野菜は、自然栽培のお野菜を選んでいるとのことでした。お野菜には、一般的な慣行栽培の他に、特別栽培、有機栽培、そして自然栽培などの栽培方法があるのですが、その違いをご存知でしょうか。
国内に流通している約99%が、「慣行栽培」の野菜や穀物です。収穫量を増やすために化学肥料を投入し、病虫害の駆除や除草のために農薬が使用されています。スーパーに置いてある野菜、レストランで使用されている野菜など、国内に流通しているほとんどの野菜は、慣行栽培によるものです。「特別栽培」は、農薬や肥料の使用回数が従来の半分以下で栽培されたもので、「有機栽培」は化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことが基本とされ、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業で栽培されています。原則として、化学農薬・化学肥料を3年以上使用していないことが挙げられます。
そして「自然栽培」は、無農薬・無肥料の栽培方法です。肥料・農薬には頼らず植物と土の本来持つ力を引き出す農業です。私自身も、有機栽培と並んで好きな栽培方法なので、購入することの多いお野菜です。自然栽培のお野菜は、とても味が濃くて、生命力があって美味しいです。
Kuschelさんのスイーツはマフィンの印象が強いのですが、訪れた日はバレンタインが近かったのでチョコレートを使用したアイテムもたくさん並んでいました。Narumiさんの作るスイーツは、フレーバーがとてもユニークです。通常なら、フレーバーは1種か2種くらいが多いと思うのですが、ふんだんにフレーバーが詰め込まれていて驚きます。食べてみるまで、味のイメージの想像が出来ない感じです。この日販売されていた商品のラインナップはこちらです。
① 抹茶ココナッツストロベリーミルクマフィン
② 穀物コーヒーキャラメルピーカンチョコマフィン
③ 黒胡麻きな粉ほうじ茶味噌キャラメルごぼうマフィン
→ 自然栽培の牛蒡を使用
④ チャイラムレーズンパープルスイートマフィン
→ 自然栽培のパープルスイートを使用
⑤ スパイスペッパーアップルブラウニー
→ 有機栽培のりんご、自然栽培の生姜を使用
⑥ 塩キャラメルナッツブラウニー
⑦デーツチョコサンドクッキー
購入したスイーツは、「Season’s Cafe」さんで購入したコーヒーと一緒に、早速イートインスペースで頂きました。デーツチョコサンドクッキーを頂いたのですが、全体のバランス感が良くて、優しい甘さで、とても美味しかったです。チョコレートは、甘味料を使用せずにデーツの甘さのみで作られているとのことです。デーツは、ドライフルーツの王様と言われているほど、栄養価が豊富です。素材にこだわっているスイーツを選べば、罪悪感なくスイーツを楽しむことが出来ます。
その後3月18日からは、リニューアルをされるとのことだったので、リニューアル後にも訪れてみました。「Chef‘s Marche」さんが「GAKUDAI MARCHE」内に店舗を移転し、人気の高いテイクアウトサラダの販売に加え、イートインで定食なども食べられるようになりました。また隣接する「SEASON‘S CAFE Fruits & Salad」では、季節のフルーツを使用したスイーツや新鮮野菜のラップサラダなども楽しむことが出来ます。
全国の特産品や美味しい加工品が並びます。
お惣菜やお弁当も、多数並びます。
「Chef‘s Marche」さんのテイクアウトサラダは、盛り付けがとてもきれいです。さらに、値段がとてもリーズナブルで驚きます。画像の右側に映っているレギュラーサイズは430円。一般的なサラダボウル屋さんと変わらない大きめのパッケージにフレッシュなお野菜がたっぷりと入っています。画像の左側に映っているのがスモールサイズで330円です。ラージサイズでも530円です。他に、アボカド・フルーツトマト・季節の野菜が追加されているスペシャルバージョンも用意されています、こちらも、レギュラーサイズが630円。ラージサイズで730円です。
ドレッシングは、にんじんたまねぎ、ローストたまねぎ、大葉の3種類から選ぶことが出来ます。
私は、レギュラーサイズのサラダとにんじんたまねぎドレッシングを選んでみました。様々な種類のお野菜と、すりおろしのとろっとしたドレッシングの相性が抜群で、とても美味しく頂きました。
「GAKUDAI MARCHE」は、屋内にあるマルシェなので天候を気にせずに利用出来、駅からも近いので利便性も抜群です。ぜひ皆様も、旬のお野菜やフルーツを探しに訪れてみてください。
【マルシェ情報:GAKUDAI MARCHE(ガクダイマルシェ)】
- 営業日時:11:00~20:00
- 場所:東京都目黒田区鷹番3−2−1
- WEB:シェアキッチン | GAKUDAI MARCHE | 学芸大学 (gakudai-marche.com)
◆プロフィール◆
渡辺美穂
Natural Living代表 / JADP認定マクロビオティックセラピスト
Natural Food Seminar講師 Vegan Carrot Cake レシピ開発・製造
CHAYAマクロビフーズ 公式ブログ・メールマガジン ライター
食の大切さを伝えるためのブランドNatural Livingを立ち上げ、2021年10月より、Naturalな暮らしに繋がる食のセミナーや、イベント・ワークショップの企画と、Vegan Carrot Cake – Gluten Free & White Sugar Free -のレシピ開発、製造などを行っている。