
ハレの日を味わうオーガニック食材
日常の仕事の手を休め、いつもよりも家で過ごす時間が持てたら、おいしさにこだわった有機食材や調味料を取り入れてみませんか? 今回は、シンプルな味付けで自然の力をそのままいただける和のビューティーフードを3つご紹介します。
意外と簡単、ご飯のおいしさが倍増する黒豆
古くから日本人の食生活に欠かせない豆類は、お味噌や豆腐など健康的を支える大切な食材だと思います。黒豆は、良質なたんぱく質のほか、抗酸化作用のあるイソフラボン、血圧低下に働くダイズサポニン、記憶力に働くレシチンなどを豊富に含んでいます。とはいっても「調理に手間がかかって苦手だ」というお声も耳にします。そんな方に、ご飯と一緒に炊き上げるだけの「黒豆ご飯」をおすすめしています。
黒豆は、有機栽培が非常に難しい中で、品質や味わいの期待に応えてくれる北海道産の有機黒豆を使います。作りやすい分量は、黒豆100g、米2合、お酒大さじ1、昆布3cm角、塩小さじ1/2を用意します。黒豆は、洗って水気を切り、皮が弾けるまで炒ります。炊飯器の内釜に塩、カップ2の水を加えて炊きます。炊き上がったらよく混ぜます。ほっくりと甘みの加わった黒豆が味わえます。
うまみと栄養がぎゅっとつまった有機干し椎茸
干し野菜は、うまみとや栄養が凝縮され、出汁や煮物に深く上品な味わいを出してくれます。うまみ成分のグアニル酸とグルタミン酸を含み、海藻や野菜などと合わせると相乗効果でうまみが増して和食やヴィーガン料理もおいしく作れるんですよ。その中で、有機JAS認証を取得した「武久 有機栽培どんこ椎茸 大分産」は、なるほど!と、おいしいこれまでの干し椎茸の概念をこえるものでした。
水分を含むとよくだしが出て、一層弾力が増し、上品な香りがあり冷めてもおいしいんです! そこで、色々と応用の効く水だしを作りました。干し椎茸2枚、昆布5cm角をカップ1Lの水で一晩水だしします。そして、取り出した干し椎茸、皮をむいた人参、車麩などをお好みの形にカットして、水だしと調味料(酒、みりん、甜菜糖、醤油)を加えて水分を飛ばしながら煮て仕上げます。だしガラは、佃煮にして最後までいただきました。
有機梅干しと紫蘇の香りがする赤酢
自然な甘みや香りを楽しむ調味料にお酢がありますが、米や小麦などを使わない梅酢もおすすめですよ。梅酢は、お祝いの席の華やかかな雰囲気作りに、素材の色付けとして活用しています。ほんのりとしたピンク色は、梅干しを作る途中でできる酢の色なんです。
梅以外には、海水のミネラル成分(マグネシウム、カルシウム)も含まれる天日塩が使われ、まろやかな味わいの梅酢となっています。その自然の持つ素材の力を食材に移して、アクセントにもなる甘酢漬けやちらし酢し、紅生姜などに。子供から大人まで安心して楽しめます。
自然に育まれた日本の食材を存分に
ORAGNIC STORYは、滋味に富み、日持ちや手軽に作れる食材が豊富に揃っています。食のふるさとをめぐるような気分を味わえるオーガニック食材がお楽しみいただけます。お家時間が増えるこの機会に、その魅力に触れてみませんか。
◆プロフィール◆
都田恵理子
PR・ローフードマイスター
1976年生まれ。ローフードマイスター。化粧品会社でオーガニックコスメの広報を10年経験。日本リビングビューティー協会・ローフードマイスターの資格を取得する。自宅クラスの開催やイベント講師、サスティナブルな生活に関する情報の発信を手がける。“日々の暮らしを豊かにしてくれるもの”や“心と体が喜ぶもの”を年中探しています。madame FIGARO.jpにてブログを更新中。
Instagram:@erikomiyakoda