健やかな日々をつくるローフード

この7月、ローフードの講師としてレッスンを開催しました。ヴィーガンフードとして注目集めるローフードは、フレッシュな食材や発酵調味料を使い、健康と美容が実感できると初心者にも大変好評。今回はその模様をお届けします。

 

不調をきっかけに、ローフードに出会う

もともと、どうして私が食に興味を持ったのかということについてですが、それは今から9年前のこと。私は、2013年の7月から専門に学ぶ認定スクールに通い、ローフードを取り入れる生活をスタートしました。

今でもみなさんに話すとびっくりされますが、学び始めた当時の私というと、いつも動いていて周りから見たら「元気な人」に見えていたと思います。ところがその一方で、仕事の忙しさもあり、体の変化を無視して偏食生活を送っていました。酷いときは夏の暑さに参り、胃腸炎を患い救急車で搬送されるという状況です。

 

そうなってしまったあるとき、私の不調と食事には何か関係があるのでは? と考えるようになり、実践しやすい食事を研究しました。ただ、食を通じた健康法について調べてみると、日本の伝統食を特性にするものから、特定の食材だけを摂取するものまであると知りました。

 

どれも良かったのですが、その中でも少しづつローフードを取り入れた食生活は「消化に負担がかからない」「腸内環境が整う」「肌艶が変わる」「目覚めが良くなる」という実感がありました。

 

そして、栄養素が失活しないように火を使わず短時間調理で済み、また、果物・野菜・海藻・ナッツ・発酵食品を用います。さらに休息や運動、アロマセラピーなどの重要性も学ぶホリスティックな健康法だとわかりました。

 

胃腸がスッキリ、さらに心が元気に

さて、7月のレッスンは夏の体調に合わせて食材を準備しました。調理は、カットする、和える、撹拌するのみ。基本的には、ガス、電子レンジ、電磁調理器も使いません。

 

調味料は、醤油・味噌・油が欠かせません。毎日使うものこそ「健康や地球にやさしいものを」と、長期熟成された酵母や酵素、乳酸菌が生きるもの、油は熱を加えない圧搾方法のもの、オーガニックのものを揃えます。

 

 

この日のメニューは、食欲の落ちる夏に不足しがちな、酵素、ビタミン、抗酸化物質などが多く摂れるのがポイント。彩りを目から楽しめるよう、食材の組み合わせにも工夫をしました。

 

 

メインディッシュは、巻き寿司に見立てた野菜サラダ(中央後ろ)、レーズンと麻の実ナッツを和えたキャロットラペ(左)、とうもろこしとハーブのクスクス(右)、ケールとりんごのジュース(右手前)です。

 

 

スイーツは、トップにマンゴーをあしらったカシューナッツとアーモンドのロータルト(左)、カカオパウダーとココナッツオイルのローチョコレート(右)で、精製糖や乳製品を使わずギルトフリーです。

 

レッスンを終えた後、「胃が重くならずが運動の妨げにならなかった」「調理が簡単で楽しかった」「翌朝の体が軽い」などの反響をいただき嬉しくなりました。今の時代のライフスタイルにぴたりとあっているからでしょうか。

 

今回は、ローフードの楽しさをたっぷりとお伝えしましたが、そこにはオーガニックの存在が欠かせません。ORGANIC STORYでは、健やかな暮らしのためのオーガニックアイテムがどんどん登場しています。私も引き続き、コラムを通じてより良い情報をたくさんお伝えしていきたいと思います!

 

 

◆プロフィール◆

都田恵理子
PR・ローフードマイスター

1976年生まれ。ローフードマイスター。化粧品会社でオーガニックコスメの広報を10年経験。日本リビングビューティー協会・ローフードマイスターの資格を取得する。自宅クラスの開催やイベント講師、サスティナブルな生活に関する情報の発信を手がける。“日々の暮らしを豊かにしてくれるもの”や“心と体が喜ぶもの”を年中探しています。madame FIGARO.jpにてブログを更新中。
Instagram:@erikomiyakoda