
オーガニック・ナチュラルコスメの敏感肌・アトピー肌ケア!
こんにちは!
そろそろ紫外線が強くなって、時折汗ばむようになってきました!
そしてこの時期は、マスクの肌荒れもあるけど、花粉症や紫外線も気になる時期なのではないでしょうか。とくに最近は極度の乾燥肌や敏感肌、さらにアトピーの方のご相談も増えているように思います。そこで今回は、オーガニックナチュラルコスメでできる敏感肌&アトピー肌ケアに着目していきたいと思います。
そもそも敏感肌やアトピー肌って、外からのケアより中からの改善のほうが、とてもとても大切であるということが言えると思います。アレルギー反応が出にくい、いわゆるIgE数値の低い体質にすれば、少しの刺激なら特に何も起こらない状況を作ることが可能だからなのです。
それについては今回、最後に少しだけ触れたいと思いますが、私の得意とする部分の、「皮膚」という外側の第一線で、私たちの身体を防御する部分での有効なケアを、まずはお話したいと思います。
敏感肌やアトピー肌の悪化させる外側からの刺激の原因を探ろう
日本人は、多くの方が「私は敏感肌である」と思っている人が多いようです。
症状としてはスキンケアが染みる、かゆみがある、乾燥がひどい、化粧品にかぶれるなどなど。
ここでは外側からの、「敏感肌」にしてしまう原因と対策を挙げてみます。
・乾燥
乾燥は敏感肌の原因になります。また、アトピー肌はさらに悪化してしまう。乾燥の原因は様々なことで起こります。その原因となるものを下記にあげてみましたので参考にしてみてください。
・春の外気
春は気持ちの良い季節ですが、花粉やほこりが舞いやすい時期。もちろんPM2,5なども。朝晩と昼の気温差もあり、意外にも肌はストレスを抱えています。敏感に傾く季節が肌に大きなダメージを与えます。帰宅時の軽い洗顔と刺激のない保湿が効果的です。
・お風呂の塩素
水道水の塩素は、肌のたんぱく質を酸化させてしまい、肌の持つ保湿機能を弱めてしまいます。したがって乾燥しやすくなるので、お金はかかってしまうけど水自体を変えるものを取り入れたり、入浴剤等を利用して塩素の緩和を図るとよいでしょう。入浴剤がないときは、農薬や化学肥料が使われていない、ハーブティーの出がらしを入れるのもありです。特に緑茶は有効!
・刺激となる生活用品
洗剤・シャンプー
強い合成界面活性剤はよく洗い流したとしても肌に残留しやすく、浸透もしやすい成分。塩素と同じく、肌のたんぱく質を変性させてしまいます。長く使えば慢性的な肌荒れを起こす人もいますので、マイルドな製品に変えていきましょう。特にオーガニックナチュラルの製品でも、食器洗いの洗剤などは手荒れをしやすい人には刺激となります。手袋をするなどの配慮を。肌のことを考えると石鹸成分の選択が好ましいと思いますが液体状は意外に脱脂しやすいので乾燥肌さんは体や洗顔には固形石鹸で、使われている石鹸の油分には、パームやココナッツオイルではなくメインが必ずオレイン酸を多く含むオリーブやマカダミア、ツバキなどのオイルが先に書いてあるものを選ぶとしっとり洗えます。
・刺激の強いスキンケア製品
クレンジングや洗顔料などで必要以上に洗いすぎていたり、使っているスキンケアが十分に保湿を取り込めていないことで慢性的なものになってしまっている乾燥。こうした状態は肌のラメラ構造という潤いバランスを保つ大切な部分がスカスカになっているのです。乾燥するといろいろな刺激を感じやすくなる傾向がありますので刺激の感じない保湿ケアを!こうなると敏感肌もアトピー肌も悪化しやすくなるので注意を!
・メイクアップ
被膜の強い日焼け止めやファンデは、強い洗浄力のクレンジングが必要。また、メイクを落とさずに寝るなんて言うのも乾燥どころか肌の代謝が乱れてくすみやごわつき、ニキビにもつながります。被膜力の少ない石鹸でオフできるフェンデや色素が細胞の間に浸み込まないリップなど、選択一つで肌の不調の改善につながります。
オーガニックナチュラルのメイクアップ製品は初めからそれを考慮した製品ですのでメイクアイテムで気になるものがあるならぜひチャレンジしてみましょう!
・衣類
ナイロンやレーヨンなどのプラスに帯電しやすい素材、そしてフリースなどのポリエステルやアクリルなどのようなマイナスに帯電しやすいものは静電気が起こりやすく、特に冬の湿度の低い条件がそろうと空気中の水分が少ないため、静電気が放出されずどんどん体にたまっていきます。そして乾燥肌の人はバチン!と静電気ショックを起こすだけでなく、かゆみが増してしまう傾向に。まずは下着からでもオーガニックコットンや麻などの自然素材を使っていくのがおすすめです。
・エアコン、床暖房、電気毛布、電気カーペット
夏は冷たいエアコンで冷えてしまい、血行が悪くなって乾燥するケースもあれば、冬の電気の床暖房や電気毛布などでの長期的使用は部屋の湿度調整をしっかりしないと乾燥しやすくなります。微量とはいえ、電磁波も心配。
特に寝たきりのお年寄りに電気毛布を使うのは極度の乾燥やかゆみに直結です。湯たんぽなどに切り替えて保湿もしっかり忘れずに!
さあ! 有効なケアをしていこう!
さて、上記にあげたように、外界からの様々な刺激要因を知ったうえで、まずはそれぞれの対策をしましょう!そしてその後の有効なスキンケア対策として、是非取り入れてもらいたいのが「コスメの選び方」と「上手な保湿の取り方」なのです。
◇乾燥肌、アトピー肌のコスメの選び方◇
★クレンジングにはホホバやセサミなどのオイルか、使ったとしてもクリームやミルクタイプを。
★洗顔を選ぶならオリーブ石鹸のようなマイルドなものを。ただしクレンジングとダブルで使わない。
★朝の洗顔はぬるま湯で、あまり洗顔料は使わない。
★化粧水はハーブウォーターのようなシンプルなもので、界面活性剤の配合した化粧水は選択しない。
★極度の乾燥はジェル状の美容液を使う。
★オイルでなく、クリームは油分の強めのものを選択。
★スキンケア製品は沁みる、熱を持つ、かゆくなるものは使用を避ける。
★メイクは必ずリキッドやクリームタイプでパウダー状はNG
◇乾燥肌、アトピー肌の上手な保湿の取り方◇
★朝起きたらすぐに顔を洗いすぐに保湿をする。
★夜お風呂から出たらすぐに保湿をする。
★熱を持っていたらまずはローションで頻繁に水分補給をしっかりする。
★かゆみがあったら、清潔にした後ローションでしっかり水分補給。
★メイクしていても乾燥したら必ず上から保湿をする。
★アトピー肌のひどい状態は2時間おきに保湿クリームを大量に塗る。
★乾燥がひどいときは加湿器を利用する
また、医者で処方されるヒルドイドクリームは依存しやすいため、刺激を感じない油分の強いクリームを選び、とにかく頻繁にたっぷりと保湿を繰り返してバリア機能を保護する必要があります。そしてこの時のクリームの量は思ったより多めに塗る必要があることも忘れないでください。
またステロイドを長い期間使っていた人は、脱ステロイドをいきなりするのは危険。急激にひどくなって、そこからまたアレルゲンが入るとさらなる悪化をもたらしてしまいます。
とくに子供は皮膚が薄いので内側のIgE数値を下げるアレルギー改善をしながら上記の方法を使って、ステロイドの使い頻度を少しずつ減らしていくのがおすすめです。少しだけ時間をかけて脱ステロイドの苦しさを減らした改善方法をするとストレスも減らせます。
外側のケアをしながらさらにインナーケアをするとより効果的
アトピーのようなアレルギーは検査をすれば必ずIgEの数値が高く出ます。様々なアレルギー反応を減らすにはこの数値を減らしていくことも大切。IgEを増やしてしまう原因を挙げてみますので参考にしてみてください。
・除菌剤などの使い過ぎの過剰な衛生
・抗生物質の多様
・お菓子やインスタント食品、ジュース、お弁当などの食品添加物
・浄水器でも除去しきれない水などに含まれる有害ミネラル
・カンジダ
・小麦グルテン
・生活用品、食品からの環境ホルモン
・シックハウス
・サラダ油などのオメガ6系食用油
など。改善できるものから積極的に改善してみることからが第一歩。
上記のキーワードを検索して、本来の体の栄養バランスも見直していこう!
◆専門家プロフィール◆
小松和子
ナチュラルコスメプロデューサー
ナチュラルコスメメイクアップアーティスト
TVドラマ・CM・映画・雑誌などの分野で、フリーのヘアメイクアップアーティストとして数々の著名人を担当。自身の化学物質過敏症をきっかけに肌と化粧品に関する知識を独学で学び、2008年ナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストとして転身。現在はナチュラルコスメプロデューサーとして、化粧品開発のプロデュースや講演・講座・企業研修・展示会・イベント・店舗プロデュースなど幅広く活躍中。一般向けのパーソナルナチュラルコスメ カウンセリングやメイク講座は、毎回すぐに予約が埋まる人気。2017年1月よりオーガニック・ナチュラルコスメと肌知識に特化したクラムスクール「Natural Life & Beauty Academy」を開校。