髪染めの話

髪は女の命。
昭和の時代、そんなフレーズでシャンプーのCMをやっていました。笑
今回は髪染めの話です。

私も若いころからヘアカラーを楽しんできました。白髪が気になり始めてからは、かれこれ5年近くでしょうか、自分でヘナ染めをしています。最近は髪染めによるかぶれや健康への懸念で髪染めをヘナに変える人も増えてきているようですね。

安全に髪を染めるためにも基本的な知識は知っておきたいもの。これを知るとヘアカラーの選択が変わるかもしれません!

 

世の中のヘアカラー製品の主役・永久染毛料 (医薬部外品)

美容室や市販で売られている多くのヘアカラー製品には様々なタイプが存在します。

まず、一番多いのは永久染毛料。これは一般の白髪染めやヘアカラー剤、そして美容室でポピュラーにやっているヘアカラー。一般的に、おしゃれ染め、ヘアダイ、ヘアカラー、白髪染めなどといろいろな表現をされています。そして永久染毛料は医薬部外品がほとんど。

一度で髪全体を染めることができ、なおかつシャンプーしても色落ちしない。
これは髪のメラニン色素を分解して染料が髪の中心部までしっかり浸透して染まる仕組み。多くはアルカリから中性の酸化染毛料。特にアルカリ性のものはかぶれやすい心配もあります。

ヘアカラーのよく聞く成分でジアミンというものをご存じでしょうか?
ジアミンは「酸化染毛剤(アルカリカラー剤)」の染料として使用されています。正式名は、パラフェニレンジアミンといいますが、そのほかにもいろいろな名前の種類があり、ここ数年、頭皮のかぶれを起こす成分として知られ始めてきました。

ヘアカラーに使われる酸化染料によってアレルギーやかぶれを起こす頻度も変わるようですが、気を付けたいのはもともと肌が弱い、またはかぶれやすい状態のときにヘアカラーをするのはリスクが高くなります。

日本では、ある有名人がヘアカラーでかぶれを起こして話題になりましたが、その時の症状は顔が腫れ、瞼もあかないくらいに腫れあがり、まるで別人。

実は私の友人も同じ症状となり、それ以降ヘアカラーもパーマも一切出来なくなりました。一度そうした症状を起こすと、治るまでに時間もかかりますが、その後一切ヘアカラーをすることができなくなるだけでなく、スキンケアも含め、様々なものに過敏なってしまう人もいるようです。

永久染毛料の製品は、オーガニックナチュラルコスメは成分の規制により作ることもできませんが、それよりも体への浸透が大きく懸念する成分が多く配合していることからオーガニック業界の多くの方は使わない人が多いです。

また、ブリーチ剤も同じく医薬部外品扱い。
ブリ―チ剤は毛髪内部のメラニン色素を分解することで髪の色をなくしていきます。ジアミンは使われていないですが、ブリーチ剤自身も多くがアルカリ性のものが多く、肌刺激は強い傾向。ブリーチをしている間も肌を溶かすようなヒリヒリ感があり、痛みを伴うことも。毛根にもダメージがかかりますし、薄毛の原因にも。

 

刺激性の少ない半永久染毛料、一時着色料  (化粧品)

永久染毛料でかぶれを起こす人は 、化粧品登録範囲のこちらの半永久染毛料や一時染毛料をお勧めします。どういうものかというと、半永久染毛料であるヘアマニキュア、カラートリートメントなどといわれる酸性染毛料とヘアーマスカラやヘアカラースプレーなどの一時的に表面に着色させる一時着色料タイプのものがあります。

最近は、毎日のトリートメント剤で少しずつ髪が染まるというものが増えてきているよう。
美容室に行かなくても、自分で染めるのが苦手でも簡単にできるのは良い部分。でも永久染毛料と比べてしまうと色の退色はしやすく、2~3週間の程度しか持たない。刺激性は医薬部外品のアルカリ染料と比べると低いです。

ただし、なんちゃってヘナにもわれるHC染料や塩基性染料を使用するので、決してナチュラルな原料ではないことは知っておこう!ちなみにHC染料は「医薬品・医薬部外品」では認められていない成分です。個人的には頭皮につけないように塗ることをお勧めします。

 

ナチュラルな染毛料は、やはりヘナ

“ローソン”と呼ばれる赤色酸性酵素がヘナに多く含まれていて、それが天然の染毛料として役割を果たします。 髪のケラチンと言うタンパク質に付着してコーティングする形です。

ヘナは香りが苦手という人がたまにいます。実は私もヘナの香りが気になる人。数年たった今も、正直そんなに好きな香りではありません。でもヘナの仕上がりに関しては、今は自分流の染め方ができるようになったので大好きです。

ただ、多くの方はヘナの色が好きではない、染めるのが面倒、うまく染められないなんて言う方も少なくなくて、結局、美容室で普通のヘアカラーをしてもらう人も多いようです。正直、私も初めはヘナ特有のオレンジのカラーが好きではありませんでしたから、色が好きではないというのはよくわかります。

なぜかというと、あの独特なオレンジのカラーは似合う人とそうでない人がいるからなんです。黒髪の比率が多いと、どうしても赤黒くて、重い感じになってしまう。さらに白髪が多いとそこだけ極端にオレンジになってしまう。

これが一般のヘアカラーだと、自由自在に好きな色が作れますからね。ファッション性というところでは、やはり劣るところはあります。

でもそれを抜いては、髪や頭皮、それどころか体にまで大きな影響を与えるヘナは、上手に取り入れれば美と健康の必須アイテムとしてなくてはならないものとなるかと思います。

私も髪のハリやツヤ、ボリューム感は、同じ年齢層でケミカルなヘアカラーをしている方と比べると比較的豊かなほうだと思っています。年齢とともに、うねりが出てきたり、ぴょんぴょん出てくる毛、これを通称アホ毛といっていますが、髪がまとまりにくい現象を生む髪の老化も、本当に少なくなりました。

そして、ここにきて究極のグレーヘアも流行中。髪を染めること自体やめている人も増えています。

実はね、地肌も髪も老化する。
年齢とともに若いころの髪のハリツヤは、どんどんなくなってくるのです。だから、健康でツヤツヤの髪は若く見える秘訣なのです!

あなたはどんな選択をしますか?
髪を染める?
染めるなら何を使う?

10年後、20年後の頭皮と髪の健康を考えながら選択したいものですね!

 

◆専門家プロフィール◆


小松和子
ナチュラルコスメプロデューサー
ナチュラルコスメメイクアップアーティスト

TVドラマ・CM・映画・雑誌などの分野で、フリーのヘアメイクアップアーティストとして数々の著名人を担当。自身の化学物質過敏症をきっかけに肌と化粧品に関する知識を独学で学び、2008年ナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストとして転身。現在はナチュラルコスメプロデューサーとして、化粧品開発のプロデュースや講演・講座・企業研修・展示会・イベント・店舗プロデュースなど幅広く活躍中。一般向けのパーソナルナチュラルコスメ カウンセリングやメイク講座は、毎回すぐに予約が埋まる人気。2017年1月よりオーガニック・ナチュラルコスメと肌知識に特化したクラムスクール「Natural Life & Beauty Academy」を開校。