健康肌に導く洗顔の在り方

皆さんこんにちは!
今回は洗顔についてのお話です。

スキンケアの中でも、ここがきちんと理にかなったケアができていなければ、どんなに美容効果の高いスキンケアを使っても無駄といっていいほど。私も個人スキンケアカウンセリングで一番初めにチェックさせてもらうのがこの「洗顔」。洗顔というと、、、もちろん顔を洗うということなんだけど、、、

洗うといっても、
●メイクアップや一日の汚れを落とす夜のクレンジングや洗顔
●朝起きてから洗う洗顔
の2パターンがありますね。

この、夜と朝の2パターンの「洗う」にはそれぞれ大きなお役目がありますから、そのお役目をしっかり果たせる「洗顔」をしていきましょう。

 

メイクアップや一日の汚れを落とす夜のクレンジングや洗顔

 前回の毛穴ケアでは落としきれなかった肌の角質、簡単に言えば「垢」がきちんと落ちていないと、毛穴には角栓がたまりやすくなるという関連のお話をしていますが、そしてその角質ケアも、まさに夜のクレンジングや洗顔で解決しておかねばなりません。

さらに洗顔は、汚れを落とすという重要なことがありますが、皆さんは一日過ごした肌にはいったい何が付着していると思います?

いろいろと付着物をあげてみると。。。メイクアップ、皮脂、汗、排気ガス、花粉、たばこ、ほこり、細菌、ウイルス、カビ、etc、、、

実は、一日過ごした肌には様々な汚れが付着しているのです。だから疲れて顔も洗わず寝てしまうなんて、将来の美肌を放棄しているようなものね。

一日の汚れはその日のうちに取り去ることと、不必要な角質も取り去ってあげることで、肌は正常なターンオーバーを行いやすくなり、スキンケアも有効に肌へアプローチできる!結果、トラブルにもなりにくくなるし、なめらでみずみずしい肌を保つこともできる。

ここでポイントは、メイクをしているならクレンジングを使うことになりますが、どんな形状を使うかで肌への影響は大きく変わります。

例えば、オーガニックナチュラルコスメでは、ミルクやクリームタイプのクレンジングなら、油分と水分が界面活性剤で乳化されているから、特に油分の多めのものは比較的マイルドなものが多い。

だけど、ジェルや水クレンジングのようなさっぱりしたものは、油分がほとんどないからメイクを溶かし込むのは界面活性剤だけであるために、表面の汚れだけ溶かし込むだけで毛穴までアプローチしにくいうえに、特に液体に近いものはコットンなどで摩擦をしてしまうので肌にはダブルパンチで負担がかかる。

そもそも冬などは肌も乾燥してごわつきやすい。そこにメイクや汚れが張り付いているわけだから、油分のあるクレンジングでもみこんで角質を柔らかくしてオフすることが大切です。この時、肌を温めながらするのもよいですからお風呂で湯船につかりながらなんていうのもおすすめです。

そしてクレンジング後は。。。ここも肌とちゃんと会話をしてどちらかの選択を。

クレンジングをした後は?

私個人の夜のクレンジングと洗顔は、メイクがオーガニックナチュラルコスメだから、ほとんどがお風呂で、石鹸だけで落とすことが多いです。

その場合のお勧めの洗い方は。。。

ステップ1 あらかじめお湯で肌を湿らせて柔らかくしておく。

ステップ2 石鹸を泡立てず肌に乗せてメイクをなじませ軽くプレ洗いしてすぐに流す。

ステップ3 今度は適度に石鹸を泡立てて丁寧に洗う。特に鼻の周りと口の周り。
      あとは洗い流す。

この時に使う石鹸は、乾燥肌やエイジング年齢層の人ならパーム系の石鹸ではなく、オリーブやマカダミアナッツ、アボカド、アーモンド、椿、アルガンなどが豊富に使われるチーズケーキのような見た目の石鹸を使うと乾燥しにくいです。ここにはちみつなんか入っていたら最高~!

石鹸は使われる油で洗浄力もかなり違いが出ますので、選び方で洗い上りが全く変わります!ここだけは覚えてね!

とにかく、将来の美肌を保つには不要な角質と汚れを取り去ることが夜の使命!洗顔一つで大きな違いが出てきます。

 

朝起きてから洗う洗顔

皆さんは朝の洗顔は洗顔料を使っていますか?

私のアトリエにカウンセリングに来る方には、いつも洗顔からベースメイクまで、ご自身の使っているアイテムをシートに記載してもらうのですが、乾燥肌に〇をつけている人は、そのほとんどが、見事に朝の洗顔に洗顔料を使っている人です。

逆に乾燥に〇をつけていない人は、洗顔も過剰にしない人がほとんど。そして、こういう方は使っているスキンケアアイテムもとても少なくてシンプルな人が多いです。もちろん見た目も健康肌。きめが整っていて美しい。こういう人は、改めて朝洗顔なんて取り入れなくても、今のままで十分。洗顔したらかえってバランスを崩しかねない。

ちなみに朝の洗顔はしちゃいけないとは言いません。なぜなら、夏の時期や脂性肌の人は、適度な洗顔はしたほうが良いこともあります。

でも、エイジング年齢層や乾燥肌さんには、朝洗顔はスパルタケアだね。そもそも油が出ていない人に洗顔料の使い過ぎはNG。この場合は人肌から少し暖かいと感じるくらいのぬるま湯ですすぎ洗いがおすすめなの。そしてここでポイントはすすぎ洗いの回数なのよ!

私がおすすめなのは20回から30回。
ササっとすすぐだけでは肌の表面のほこりや余分な皮脂は残ったまま。

すすぎ洗いの回数を増やすと、途中から肌も柔らかくなり、手触りもぐんとよくなってくる。もちろん汚れも適度に流れ、気づけば角質層には水分がたっぷり!そして肌は透明感が出てきます。そこへ、すかさずローションやクリームなどで整えてあげるともっちもちの肌に激変!

洗顔料使って、さっぱりしたい人もいるかもしれないけど、意外にもこのやり方をするとさっぱりする。しかも適度に潤いが残り突っ張らない。

乾燥肌さんが洗顔料で朝も毎日洗ったら、せっかくの常在菌も育たなくなる。肌質や季節で自分の朝洗顔を見極めて洗おう!

そして、朝洗顔には石鹸ではないものも取り入れてみよう!例えば炭酸水で洗ったり拭き取ったり。そしてクレイで洗うのもおすすめ!とくにお勧めは、クレイ水でのすすぎ洗い!クレイをぬるま湯に入れてすすぎ洗いをすれば余分な皮脂も適度にさっぱり。夏は肌もさらっとしていて気持ちがいいですよ!

一日過酷に過ごす肌。

だからこそ、肌の常在菌をなくす朝の洗顔のし過ぎは、自らのうるおいを捨てているようなもの。現代女性は洗いすぎから、肌を「汚肌」に導いています。

夜の洗顔と朝の洗顔。上手に「洗う」を取り入れてみよう!

 

◆専門家プロフィール◆


小松和子
ナチュラルコスメプロデューサー
ナチュラルコスメメイクアップアーティスト

TVドラマ・CM・映画・雑誌などの分野で、フリーのヘアメイクアップアーティストとして数々の著名人を担当。自身の化学物質過敏症をきっかけに肌と化粧品に関する知識を独学で学び、2008年ナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストとして転身。現在はナチュラルコスメプロデューサーとして、化粧品開発のプロデュースや講演・講座・企業研修・展示会・イベント・店舗プロデュースなど幅広く活躍中。一般向けのパーソナルナチュラルコスメ カウンセリングやメイク講座は、毎回すぐに予約が埋まる人気。2017年1月よりオーガニック・ナチュラルコスメと肌知識に特化したクラムスクール「Natural Life & Beauty Academy」を開校。