
体を中から温かく
冬到来といった寒さが続くようになりましたね。寒くなるとついつい身体も縮こまり、肩こりがひどくなったり、体の滞りを感じ始めますね。暖かい上着をきたり、下着を重ね着する、ホッカイロを貼る、など外からの寒さ対策も必要ですが、体の中からの対策も必要不可欠です。冷たい飲み物や体を冷やす夏野菜はなるべく控え、旬の根菜や温かいお味噌汁などを意識的に摂りたいもの。手作りのお弁当を暖かくいただくのは少しハードルが高いかもしれませんが、スープはいかがでしょう。保温性のあるスープジャーで簡単に持ち運べ、何よりこの寒い季節に心も身体も温まる、嬉しい一品に。
今回は、手軽に作れる冬のポタージュ2種をご紹介します。
大根と人参
大根と人参といえば、私たち日本人にとっては根菜の代表格といっても過言ではないのでしょうか。煮物、お鍋、カレーに、サラダ…と大活躍。これらを使った汁物というとまずはお味噌汁が浮かぶかと思いますが、実はポタージュにしても美味しく頂けます。人参が苦手な子どももポタージュにすると喜んで「おかわり!」なんてことも。胡桃やシナモンがちょっと…という時は、お子様には南瓜を入れてみてくださいね。
まず、大根のポタージュ。大根は消化を助け、消化器系の炎症を抑える働きがあるため、忘年会などで外食が増えがちなこの季節にぴったりです。「昨晩はちょっと食べ過ぎちゃったな・・・」なんて時に活躍すること間違いなし。味付けは豆味噌で。冬は体が冷えてしまうので、麦味噌や米味噌よりも体をよりあたためる豆味噌を使います。もちろん、米味噌や麦味噌での代用も可能です。
そして、人参と胡桃のポタージュ。人参は血をきれいにし、お肌をなめらかにする働きが。さらに、良質な脂質、ビタミン、ミネラル豊富な胡桃を混ぜ、最後に浄血作用のあるシナモンをふりかけます。美しくなれそうな女性のためのポタージュですね。どちらも使うのは昆布出汁だけ。牛乳や豆乳は使いませんが、十分美味しく頂けます。何より、ご飯に温かい一品があるのは、心もからだもぽっかぽか。そして豊かになりますね。
大根の味噌ポタージュ
【材料】 (400ccのスープジャー)
・大根 80g
・玉ねぎ 50g
・豆味噌 小さじ1/2
・昆布出汁 1.5cup
①大根はいちょう切り、玉ねぎはみじん切りにする。
②鍋に油をしき、玉ねぎ、大根の順に炒める。
③昆布出汁を入れ、柔らかくなるまで煮る。
④味噌を加え、一煮立ちする前に火を止め、ハンドブレンダーやジューサーでスムースにする。
人参と胡桃のポタージュ
【材料】 (400ccのスープジャー)
・人参 60g
・玉ねぎ 50g
・胡桃 5個
・海塩 小さじ1/2
・昆布出汁 1.5cup
①人参は乱切り、玉ねぎはみじん切りにする。
②鍋に油をしき、玉ねぎ、人参の順に炒める。
③昆布出汁を入れ、柔らかくなるまで煮る。
④炒った胡桃を刻み、③に加える。
⑤ハンドブレンダーやジューサーでスムースにし、海塩で味を整える。
◆専門家プロフィール◆
中島芙美枝
美味しく、楽しく、美しい、「ほんもの」の食を。
北海道生まれ。ニューヨーク、東京でのメディア会社勤務を経て、食の道へ。やまと薬膳オオニシ恭子師に食養を学ぶ。自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、季節や体調に合わせたからだを整える食を提案。お弁当、社食、料理教室など活動。やまと薬膳初級講師。
Instagram @fumie_nakajima