夏のお疲れ状態の肌や髪の毛の対策

さて今回は、コスメの衣替えのお話です。季節の変化とともに服装が変わるように、秋に移行する今、スキンケアも見直す時期でもあります。

肌はこれまでの夏のダメージを定着し始めるのと、涼しくなり、もうしばらくすると外気の湿度が下がり、肌も乾燥を感じ始めます。何も対処しなければシミが濃くなってしまったり、髪だってパサついてまとまりが悪くなったり。。。そして実はメイクもね、これまで肌がべた付いてメイクの崩れが気になっていたのに、今度は塗れば塗るほど乾燥して小じわが目立ってくる。

はてさて、これをオーガニック&ナチュラルコスメ対策としてどのように変えていけばよいのでしょうか。。。肌、髪、メイクアップの3つに分けてそれぞれお話します。

 

肌の疲れ対策スキンケアと衣替え

夏の肌ダメージを残しながら秋に突入するのはキケンです!前回のVOL6「夏のレジャーで浴びてしまった紫外線! ナチュラル&オーガニックコスメで全身ケア!!」でご紹介した、紫外線ダメージケアはまさに夏の疲れ対策として大活躍します。皆さん覚えていますか?ポイントは3つありましたね?

1、炎症、酸化を還元!
2、とにかく乾燥させない!
3、代謝アップ

特にこの中の2番、「とにかく乾燥させない!」という対策は重要視!
その乾燥対策としてお勧めの方法を前回のVOL6でおさらいすると。。。

1、洗顔後、オイルパック8分
※オイルを塗り、サランラップで上から被うと肌が温まり、適度な湿度も保たれて驚くほど肌が柔らかくなります。
2、ローションパック7分
3、すぐにジェル状の美容液で水分を逃がさないように閉じ込めましょう。
4、保湿が足りなければ水分が多めのクリームで保護

というローションパックとオイルパックを取り入れてもらう対策です。これを実践するとかなり早い段階で効果が出てくるはずです。

肌にとって水分不足、油分不足はくすんで硬くなり、ごわつきやシミの定着にそのまま影響しますからね!そしてうれしいのは、意外にも手持ちのものでそんなにお金をかけなくても対策ができ、肌はきちんと答えをだしてくれるのです。

継続して透き通るような肌を目指すには身体や肌を温めるのも効果的なので、足浴、半身浴、岩盤浴などで汗をかき、老廃物を出して血行促進をして、内側からみずみずしいハリとつやをよみがえらせることが大切ですよ!内側からの美容は血行促進、代謝アップ、老廃物排出、バランスの良い栄養など、様々な対策がありますから、スキンケアと合わせて行うと良いですね!

スキンケアの衣替えは、今の日本の気候ではだいたい10月半ばごろが目安。乾燥肌さんはそれよりも少しだけ早めの対策を。

そして、他にも取り入れるべき対策を箇条書きにしてみましたのでご参考に!

・今まで使っていたローションやクリームの量を徐々に増やしていく
・乾燥するのならジェル美容液を追加する
・ハリや艶がないなら油分も配合したミルクタイプの美容液を使う
・クリームをさっぱりしたものから、ややこっくりと重さがあるものに
・夏に石鹸を使っていた人はミルクやクリームタイプのクレンジングに変えてみる
・小じわには朝晩、必ずアイクリームを使用して潤いを保とう!

秋に変化していく季節の場合は、朝起きたときの肌がどんな状態であるかを見ることが大切で、起き抜けにまず肌を触ってみて、柔らかくて吸い付くようなしっとり肌ならケアは十分足りています。

反対にサラサラ、カサカサ、ごわつき、くすみがとれていないなどが残っていれば、上記のケアの強化と、ローションとオイルのパックを欠かさず行うのがお勧めです!

 

髪のダメージケアと衣替え

夏も紫外線によって、髪のダメージは進んでいます。パサつきがあり、つやが無い。そんな髪の状態にはなっていないですか?髪質にもよりますが、毛染めをしていない、若しくはヘナ染めをしている人の多くはキューティクルが整っていてつやがあり、乾燥もない人が多いと思います。

でも、ケミカルなヘアカラーをしている人は髪がパサつき、まとまりにくくなっていきます。また、ドライヤーやアイロンで日ごろから髪を酷使している人も同様にキューティクル、又はその内側の、コルテックスやメデュラという内部ダメージが進んでしまっている可能性があります。

どんなケアをすればよいのかというと、、、まず、知ってほしいのは髪の毛は皮膚とは違い死んだ細胞であるという事。髪を長くしている人はなおさら、一度ダメージを与えてしまい傷んでしまうと髪の先端になればなるほど修復は出来ません。ただし、きちんとケアをしてあげることで艶やまとまりやすさは維持できるようになります。

そして心掛けてほしいポイントは、、、

・毎日洗うことを無くし、お湯洗いの日とシャンプーの日交互にしていく
・髪を洗った後に洗い流さないトリートメントやオイルを少量付けておく
・髪を乾かすときはドライヤーの熱を直接近づけすぎない
・頭皮マッサージやブラッシングをして血行を促し、髪に油分を届ける
・ヘアカラーの頻度を減らしていく
・白髪染めをしている人はぜひヘナ染めをお勧めします。
・市販の洗浄力の強いシャンプーを使わない

これって意外に単純。でも単純なことほどできないものですよね。さらにシャンプーですが、私がオーガニックやナチュラルのシャンプーに変えたことでまず一番に変わったなと実感があったのは、静電気が起きにくくなったという事。

普通はね、一般のコンディショナーって、静電気防止のために帯電性のあるシリコーンや界面活性剤などを配合していますが、それなのに真冬は静電気バチバチ!艶コーティングしているにもかかわらず、全く乾燥が治らない!ところがオーガニック・ナチュラルシャンプーに変えてからは、もう何年も静電気に悩むことはなくなりました。髪が健康で自ら潤っている証拠です!こう考えると、特別なことをしなくても髪は健康になるという事なのですね。

特に洗いすぎないという事は、肌と同じなので髪にも潤いを高めるケアをしてみましょうね!

 

メイクアップの衣替え

最後はメイクアップです。ん?メイクの衣替え?なんて思う人もいるかもしれませんが、例えばファンデーション一つでも、肌の乾燥する感覚に違いがあります。こんなことに気をつけてみましょう!

・季節の変化(夏~秋冬)で乾燥を感じる人は水分の多いリキッドファンデーションに変えていく
・フェイスパウダーはテカりやすい部分だけにしてあとはつやを保持
・乾燥肌さんはパウダーチークからクリームチークへ
・メイクの上からアイクリームを重ねて目元に艶を出そう
・唇がむけやすい、荒れやすい人は界面活性剤入りの口紅やグロスをやめよう
・マスカラで目が乾燥する、赤くなる人は揮発性の成分が原因かも!オーガニックナチュラルのマスカラに変えてみよう!

特にリップに関しては、実は界面活性剤を使っていない口紅やグロスは世の中にあまりありません。なぜかというと分離しやすくなったり、なめらかさや安定性が悪くなるからです。でも、唇の荒れやすい人には実は負担かもしれません。

もし色付きを探すなら、そんな人たちにぜひ使ってもらいたいのは「babu-beauté(バブーボーテ)」のカラーリップとグロスです。また、色がついていないリップクリームなら比較的、合成界面活性剤不使用でできているものがオーガニック・ナチュラルコスメブランドにも多くみられますので探しやすいと思います。

メイクでも乾燥対策、衣替えが必要なのですよ~!!
季節の変わり目、皆様ご注意を~!

 

◆専門家プロフィール◆


小松和子
ナチュラルコスメプロデューサー
ナチュラルコスメメイクアップアーティスト

TVドラマ・CM・映画・雑誌などの分野で、フリーのヘアメイクアップアーティストとして数々の著名人を担当。自身の化学物質過敏症をきっかけに肌と化粧品に関する知識を独学で学び、2008年ナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストとして転身。現在はナチュラルコスメプロデューサーとして、化粧品開発のプロデュースや講演・講座・企業研修・展示会・イベント・店舗プロデュースなど幅広く活躍中。一般向けのパーソナルナチュラルコスメ カウンセリングやメイク講座は、毎回すぐに予約が埋まる人気。2017年1月よりオーガニック・ナチュラルコスメと肌知識に特化したクラムスクール「Natural Life & Beauty Academy」を開校。