実りの秋

実りの秋がやってきました。秋から冬にかけては、お野菜が最も美味しく感じる季節。瑞々しい夏のお野菜ももちろん美味しいですが、ぎゅっと旨味が詰まった大根や人参、里芋などはシンプルにグリルするだけで格別の美味しさ。これからの寒い季節、からだにエネルギーを与えてくれます。また、来秋までの1年間、私たちの血となり肉となるお米や麦、豆などの収穫も始まります。今年もまた自然の恵みをいただけることに感謝し、食欲の秋を満喫したいものです。

秋の食べ方

夏から秋への移り変わりは、体調を崩しやすいもの。夏の疲れから胃腸が弱ったり、風邪気味になったりという方も多いのではないでしょうか。なるべく早く、夏の食べ方から秋の食べ方に切り替えることが大切です。水分たっぷり、体を冷やす夏野菜や生ものはなるべく避け、煮込んだものをいただくようにしましょう。また、秋はついつい食べ過ぎてしまう季節でもあります。運動の秋といわれるように、体を適度に動かし代謝をよくするのも大切です。

 

秋と蓮根

暑い夏は心臓を養生する季節と言われていますが、秋は肺を養生する季節です。夏の湿気が薄れ、冷たく乾燥した大気が直接肺に取り込まれるため、咳や痰、喘息の症状など呼吸器系の不調が現れやすくなります。蓮根には肺を潤す効果があり、これらの不調に良いとされています。特に、捨ててしまいがちな蓮根のつなぎ目「節」には強い効果があり、漢方薬などでも使われているほど。

季節を問わず、咳がでる時などは蓮根をすりおろしたものにお湯を入れていただくと、すーっと楽になるので是非試してみてください。

 

秋の蓮根ボール

蓮根といえば、優秀な養生食でもあるきんぴらが思い浮かびますが、すりおろしてポタージュにしたり、刻んでハンバーグに仕込んだりと色々な使い方ができます。今回ご紹介するのは蓮根ボール。お肉は使わずにお野菜だけで仕上げます。節の部分も刻んだり、すりおろすことで、使いやすくなります。このレシピでは玉ねぎの代わりに長ねぎを。長ねぎは元来寒冷地のお野菜で体を温める作用があり、これからの季節にぴったり。白い部分には殺菌作用もあるため、風邪やインフルエンザの予防にもなります。生でいただくと効果が高まるといわれているので、あらかじめ炒めずに、練りこみましょう。

秋の蓮根ボール

【材料】 (6個分)
・蓮根 100g
・人参 60g
・長ねぎ 45g
・舞茸(椎茸やしめじなどでも) 1/2パック
・海塩 小さじ1/2
・醤油 小さじ1
・地粉 30g
・菜種油(揚げ油) 適量

①蓮根半量と人参はすりおろし、残りの蓮根、長ネギ、舞茸は細かく刻む。

 

②①に地粉、海塩、醤油、を混ぜ合わせる。

③6等分に丸め、色好く揚げる。

④ お好みで、生姜、大葉などを散らしてもよい。また、ソースなどをかけても。

 

 

◆専門家プロフィール◆


中島芙美枝

美味しく、楽しく、美しい、「ほんもの」の食を。
北海道生まれ。ニューヨーク、東京でのメディア会社勤務を経て、食の道へ。やまと薬膳オオニシ恭子師に食養を学ぶ。自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、季節や体調に合わせたからだを整える食を提案。お弁当、社食、料理教室など活動。やまと薬膳初級講師。
Instagram @fumie_nakajima