
夏こそ!お弁当のお供に「味噌玉」
いよいよ夏。やっと梅雨が明けましたね!そして、この暑さ!夏到来です。
こう暑くなると、キンキンに冷えた飲み物をガブガブ飲みたくなるもの。しかし、摂りすぎは禁物です。適度な水分補給はこの季節大切ですが、冷えた飲み物は体の中を過剰に冷やしてしまいます。ただでさえ、電車の中や室内は冷房により冷えがち。私は寒い冬よりも夏の方が冷えを感じやすいです。女性には多いのではないでしょうか?今の季節だからこそ、常温や温かい飲み物を意識して摂りたいものです。そこで、夏こそお味噌汁がオススメ。今回は気軽に持ち運びできる「味噌玉」のご紹介です。
1日1杯のお味噌汁を
夏になると、フルーツジュースやスムージー、麦茶など体を冷やす飲み物の摂取が増えてしまうもの。一年を通して汗をかきやすい季節でもあるので、適度な水分と塩分が摂れるお味噌汁を1日1杯いかがでしょうか。お味噌汁は、味噌からたんぱく質、塩分、酵素、具となる野菜や海藻からビタミンやミネラル、そして水分を一度に、手軽に摂れる素晴らしい一品。さらに、具をアレンジすることで季節や体調にあったお味噌汁をいただくことができます。たとえば、冬は米味噌の代わりに、体を温める豆味噌を使う、ちょっと胃の調子が…なんて時は大根のお味噌汁にする、など自由自在にアレンジ可能です。
夏のお味噌汁
水分と塩分が取れるだけではなく、お味噌汁は夏の冷えや夏バテにも効果的。味噌に豊富に含まれている大豆のたんぱく質が、さらに麹の力で吸収、消化されやすくなり、夏の疲れた胃腸にぴったり。とにかく暑い!という方は、白味噌や麦味噌をいつものお味噌と混ぜたり、オクラや茄子、胡瓜など旬の夏野菜を。また、夏の冷えが気になる方は、南瓜やかぶ、ごぼうなどの根菜、油揚げなどの具がオススメです。
お弁当のお供に味噌玉を
お弁当に汁物…というと、荷物が増えたり漏れが気になったりとハードルが高くなりがちですが、味噌玉なら大丈夫。お味噌に具を仕込んで丸めたものをラップに包むだけ。持ち運びも簡単です。お弁当を頂くときに、お湯を注げば出来上がり!一年中活躍しますが、夏はやはり食材の傷みが気になります。具にはなるべく乾物を使用するのが良いでしょう。自分で好みのお野菜を数日、ベランダなどに干して、自家製の乾物にすることもできます。わかめ、あおさ、とろろ昆布、海苔、塩昆布などの海藻、切り干し大根、お麩、高野豆腐などの乾物、大葉、みょうが、ネギ、梅干しなどの薬味と、お好きな具材で自分好みの味噌玉にもぜひチャレンジしてみてください。
今回は味噌玉2種をご紹介します。夏向けの味噌玉は梅干しでさっぱりと。お出汁の代わりにとろろ昆布の旨味で美味しくいただけます。そして冷房などで夏でも冷えが気になる方への味噌玉。こちらは豆味噌をごま油で炒り、コクもたっぷり。満足感溢れる味噌玉です。
「夏のさっぱり味噌玉」
【材料】(2玉分)
・味噌 大さじ1 1/2
・とろろ昆布 適量( 細かく刻む)
・お麩 適量
・梅干し 1個(細かく刻む)
・乾燥ネギ 小さじ2
①味噌とお麩以外の具材を混ぜ合わせる。
②ラップの上に①、お麩をのせ包む。
③お湯200mlを注いでいただく。
「夏の冷えたからだへの味噌玉」
【材料】 (2玉分)
・豆味噌 大さじ1
・味噌 大さじ1
・切り干し大根 大さじ2(細かく刻む)
・焼き海苔 ちぎったものを適量
・白胡麻 大さじ1(軽く炒る)
①豆味噌はごま油で炒る
②①と味噌、具材を合わせ、ラップで包む。
③お湯200mlを注いでいただく。
◆専門家プロフィール◆
中島芙美枝
美味しく、楽しく、美しい、「ほんもの」の食を。
北海道生まれ。ニューヨーク、東京でのメディア会社勤務を経て、食の道へ。やまと薬膳オオニシ恭子師に食養を学ぶ。自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、季節や体調に合わせたからだを整える食を提案。お弁当、社食、料理教室など活動。やまと薬膳初級講師。
Instagram @fumie_nakajima