湿気を払う、季節のお弁当「切り干し大根のナムル」

春から夏へ。暦の上では立夏を迎え、季節はあっというまに夏へと移り変わっていきます。気温もぐっとあがり、雨の日にはジメッとした空気を感じるようになってきました。私たちのからだも然り。体調が不安定になりやすい時期でもあります。今回はそんな季節にからだが喜ぶお弁当レシピをご紹介します。

滞りやすくなるからだ

ジメジメと湿度が上がってくると、体にも湿気がこもりがちになり、余分な水分と一緒に老廃物も溜め込みやすくなります。手足のむくみなどがでてくる方、なんとなく体が重い、頭痛がする…など微妙な体調の変化を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この余分な水分を流し、巡りをよくしてくれるのが、カリウムの多いお野菜。とはいえ、トマトやきゅうりなどの夏野菜はまだまだ体を冷やしてしまうので避けたいところ。そこでオススメが、切り干し大根です。食物繊維も豊富で優秀なデトックス素材。女性に嬉しい、鉄分やカルシウムも豊富に含まれています。

乾物はなるべく天日で干したものを選ぶと、太陽のエネルギーもいただくことができます。天日干しの乾物が手に入らない場合は、ベランダなどで数時間太陽に当てて置くのもよいですね。

 

傷みにくいお弁当

湿度が上がってくるとお弁当の傷みも心配なところ。水分の多いお野菜は、胡麻やわかめ、海苔など水分を吸収する食材と和えると傷みにくくなります。またご飯には酢を入れて炊いたり、スパイス、唐辛子、梅干し、生姜、わさび、からしなど菌の繁殖を抑える食材を積極的に使います。雑菌が繁殖しやすい季節ですので、お腹のためにも味付けはしっかりと塩気を効かせるのがおすすめ。

 

切り干し大根のナムル

今回はそんな季節にぴったり。切り干し大根のナムルをご紹介します。ナムルのいいところは手軽にできておいしいところ。ここでは、塩麹を使うことでさらに少ない材料で美味しいナムルができあがります。

切り干し大根といえば煮物を思い浮かべる方も多いと思います。お出汁が「じゅわっ」と溢れ出る煮物ももちろん美味しいですが、水分が多すぎると傷みの心配も。殺菌効果のあるお酢と和えたナムルは、シャキシャキした食感も食欲をそそります。

このレシピのポイントは水に浸して戻さないこと!ここでは綺麗に洗った後、湿らせた状態でしばらく置いておきます。こうすることでミネラルやビタミンなどが流れず、ぎゅっとそのまま、旨味をしっかりキープすることができるのです。余分な水分も出ず、お弁当にも最適です。

 

切干し大根のナムル

【材料】(2人分)
・切り干し大根(天日干し)   10g
・小松菜 50g (2~3株)
・塩麹 小さじ1 1/2
・リンゴ酢 小さじ1
・白ごま 大さじ1
・炒り胡麻油 小さじ1

① 切り干し大根は水で洗い、ザルにあげて10分おく。しんなりしたら食べやすい長さに切る。

② 小松菜は海塩を入れたお茹でさっと茹で、4cmの長さに切る。

③ ①②、塩麹、リンゴ酢、炒り胡麻油を和え、香りよく炒った白ごまをまぶす。

◆専門家プロフィール◆


中島芙美枝

美味しく、楽しく、美しい、「ほんもの」の食を。
北海道生まれ。ニューヨーク、東京でのメディア会社勤務を経て、食の道へ。やまと薬膳オオニシ恭子師に食養を学ぶ。自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、季節や体調に合わせたからだを整える食を提案。お弁当、社食、料理教室など活動。やまと薬膳初級講師。
Instagram  @fumie_nakajima